Utakata
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樹懶 じゅらい
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すぐにジャングルになろうとする庭と格闘しています。なので、花・樹木・月などの歌が殆どです。Amazonで
歌集「テラリウム」販売中です
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墓前にて 迎え提灯 火を入れて 寄り来る蝶に 母かと問うた
15
眠る猫 だんだん伸びて 長くなる とけてほどけて くてくてだらん
14
西空の 雲
金色
(
こんじき
)
に
綾
(
あや
)
なして
シャングリラ
(
桃源郷
)
への 地図
垣間
(
かいま
)
見せ
8
炎暑の街は
人気
(
ひとけ
)
なく
百日紅
(
さるすべり
)
花火のように 咲いていた
13
通り雨 きれいさっぱり 流し去れ ほおずき苦し つぃと吐き出す
13
庭を掘る 海の
余波
(
なごり
)
か
殻鮑
(
からあわび
)
螺鈿
(
らでん
)
の虹で
土塊
(
つちくれ
)
飾る
12
狐の嫁入り てんき雨 駆け出して 化かされついで 虹さがす
10
争いは 絡まりあって
解
(
ほど
)
けない つる草ならば 美しいのに
11
夜市
訪
(
と
)
う
現
(
うつつ
)
と異界 滲みあう 迷わぬように
鬼灯
(
ほおずき
)
買って
11
オレンジの
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
絡みつく 息つまるほど 濃密な夏
9
笹船に 金平糖を ひとつ乗せ 銀河に着けば 星になるかも
15
花火見るたび 考える これこそが 火薬の正しい 使い
途
(
みち
)
10
その色を なんと呼ぼうか 夏の海 自慢するよな トビウオの群れ
12
相談に そっぽを向いて 鼻ならし 髭をなでつけ 尻尾をなめる
7
遠雷に 醒めれば驟雨 うす紅き 午睡の
合歓
(
ねむ
)
よ
火蜥蜴
(
ひとかげ
)
の夢
10
ねむの花 ねむの葉の上 ふんわりと ねむの葉の下 光ふんわり
11
葉影さす 昼寝のたたみ 「びわ」と云う 響きも旨し 風吹き抜ける
8
日盛りの 緑したたる 蝉しぐれ 麦藁帽子に 青いリボンを
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