Utakata
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樹懶 じゅらい
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すぐにジャングルになろうとする庭と格闘しています。なので、花・樹木・月などの歌が殆どです。Amazonで
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大丈夫
梟
(
ふくろう
)
は今日狩りをしない 自分の影に邪魔されるから ⑧
22
野ねずみは 冬の支度に忙しい 松ぼっくりや綿毛を集め ⑦
28
月冴えて 魔法の時間 草むらに水晶の露
梟
(
ふくろう
)
が鳴く ⑥
26
陽が沈み
合歓
(
ねむ
)
や
酢漿草
(
かたばみ
)
葉をたたむ 森の草地の真上に月が ⑤
29
四十雀
(
しじゅうから
)
あいさつ交わし
尉鶲
(
じょうびたき
)
ぴょこりとお辞儀 「おやすみなさい」 ④
26
斜め
陽
(
び
)
が 森のてっぺん金に染め 松葉の香り 鳥たちの声 ③
29
聴かせてよ 月夜の森の物語 梢で眠る鳥たちのこと ②
27
悲しみも 黒いスーツも もうたくさん 柳よ柳 優しい歌を ①
26
しっとりと雨に
滲
(
にじ
)
んだ 街灯が 金木犀の夜を照らして
28
春の花 枯草の下 芽を出して 夏草の種豊かに
零
(
こぼ
)
れ
23
夕焼けに ランタナの花なお
明
(
あか
)
く あの日の空もこんなだっけか
19
友集う 涙もねじ伏せ 人生の 秋だからこそ穏やかな笑み
26
目印の
欅
(
けやき
)
の大樹 その下で 背伸びして待つ 遠来の友
26
騒がしく
慌
(
あわ
)
ただしくて懐かしい 駅の夢は、いつも哀しい
20
庭の隅 見つけた
夫
(
きみ
)
の
花鋏
(
はなばさみ
)
泥の深さに歳月想う
33
薄曇り 夕焼け淡い薔薇色に 無人の
社
(
やしろ
)
主
(
あるじ
)
は雀
26
やわらかく射し添う光 穏やかな
溜息
(
ためいき
)
のよう
病葉
(
わくらば
)
が散る
27
雲の上 月の光に照らされて きっと一面 金銀の波
27
蜘蛛の巣に 朝露やどり輝いて 伝えたかしら? この世界が好き
25
めそめそと ぐずつく空に言い渡す 私の悲しみは私のものです
22
晴れた空
金鶏草
(
きんけいそう
)
の茂みから ピーターラビット出てきそうな日
30
灰色の 空から落ちた黄色い実 ぎんなん丸い もうすぐ満月
18
幼子が 出会えますよう 沢山の美しいもの 優しい人に
37
懐かしく夢に
現
(
あらわ
)
る あの青い
花冠
(
はなかんむり
)
が
灯
(
あか
)
りに揺れて
20
そよ風が揺らすカーテン おはなしは ハッピーエンドでやめておいてね
25
揚羽蝶 運ぶ蟻たち 粛々と 夏を
弔
(
とむら
)
う小さな葬列
36
いわし雲 空いっぱいに泳いでく
欅
(
けやき
)
の
梢
(
こずえ
)
さわさわ鳴った
22
「肌寒い」 「人恋しい」の言い換えか ポケットの中 肉まん
温
(
ぬく
)
し
18
豊作の 花梨の並木 空に映え こっそりスキップ 買い物帰り
23
夜降って 朝晴れるとは感心な 洗濯日和
憂
(
うれ
)
いも洗う
27
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