樹懶 じゅらい
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すぐにジャングルになろうとする庭と格闘しています。なので、花・樹木・月などの歌が殆どです。Amazonで
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亡き人の 箸を日常くらしに取り込んで 何故か知らねど幾分楽に :きのぽ様、おせっかいですが私の場合は
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幼子が 出会えますよう 沢山の美しいもの 優しい人に
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懐かしく夢にあらわる あの青い 花冠はなかんむりあかりに揺れて
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そよ風が揺らすカーテン おはなしは ハッピーエンドでやめておいてね
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揚羽蝶 運ぶ蟻たち 粛々と 夏をとむらう小さな葬列
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ひりひりと 心にささくれ できたので 「みどりのゆび」を もう一度読む
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いわし雲 空いっぱいに泳いでく けやきこずえさわさわ鳴った
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「肌寒い」  「人恋しい」の言い換えか ポケットの中 肉まんぬく
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豊作の 花梨の並木 空に映え こっそりスキップ 買い物帰り
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夜降って 朝晴れるとは感心な 洗濯日和 うれいも洗う
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菩提寺は 潮の香りのする町に 風に吹かれて夕焼けの橋
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墓参り 雨雲の下走り抜け 青空の町列車は着いた
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風は秋 熱い紅茶は久しぶり ねこの形のクッキー添えて
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本届く ひらけば家事が手につかぬ 抵抗するも結局負ける
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秋だから メールじゃなくて手紙書く インクの文字が恋しい季節
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朝風に秋の蝶舞う はらはらと 露草の青 空をうつして
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妹と 菓子贈りあう 亡き父母の誕生日やら 敬老の日に
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街角の 南天の葉も色づいて さらりとそよぐ 秋が嬉しい!
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小糠雨こぬかあめ 夏に疲れた心にも 肌にもひんやり うるおいくれる
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稲妻に 一瞬うかぶ輪郭は 知っているもの? 視えてよいもの?
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停電と 雷鳴の中 稲妻でトランプゲーム 懐かし記憶
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青天の 霹靂へきれきそらを引き裂いて ほとばしる雨 夏押し流す
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道端の 百日草ヒャクニチソウは鮮やかに 夏を謳歌おうかす 終わらぬ夏を
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旧暦と わかっていても興ざめな 菊の節句に三十一℃ :温暖化バージョン暦を切望
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月光で 金の反物たんもの織れたなら 宇宙そらゆく舟の帆布ほぬのにしよう
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羨まし 山のの友 ふみ寄越し 冷房なしで眠れる日々と
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大雨の 明くる農道のどかなり 草地に池が 牛 鷺 あひる
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溜めに溜め 降らす土砂降り容赦なく 龍神様は加減を知らぬ
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待ちわびた 熱冷ます雨やっと降り ほっと安心 とろとろ眠る
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ジャスミンの 伸び放題に伸びる蔓 圧倒的に輝く生命いのち
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