朝九時の物干し台の涼しさに夏日になるか少し疑う
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「無用の用」我が心にも響き来る鈍き動作も心明るく
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美縁故ハナ止まらずに上向けば母の大きな笑顔がおはよ
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楽しそう憧れ無くもそう思う最先端て気持ち良さそう
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秋空に  小さく小さく  描かれた  航空ショーの  スモークアート
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雨の中鳥騒がしい喧しい鳴き交わしてる飛び交っている
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ぽっちゃりと可愛く言える歳を越えふくよかという言葉を得たり
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民自党頑固一徹に固まりて解凍せねば皆んなが困る
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心臓の薬と偽り服んでゐる ビオフェルミンをこっそり収ふ
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日曜日くらいは フルーツ二種盛りで 冷凍庫にいた シャインマスカットも
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にうにう牛乳を のんだら チビ猫 またねるよ ニャマゾン・おはこが だいすきなんだ
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ねこたちは きょうはねむねむ くもりだよ のんびりすごす たまに・うんどう
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神様は 決して できぬ試練をば 課すことはなく 朝シャンできた!
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3日間君との距離が近くなる 偶然逢えたら…神様お願い!
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ひとり旅1年ぶりに故郷ふるさとへ 今宵のうたげは父の手料理
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「大豆に目玉があったら怖いよね」滑らかに押すミキサースイッチ
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じやがいも土の温かさ沁み込んだじがいも食べて心ぬくぬく
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エビフライしっぽ食べるか残すかで盛り上がってるくらいに平和
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ラブホでは仕事もできる 認知症の 体験テストも楽しくできる
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寝室の余熱をさらふ 秋雨のには 毛布の温もりを足す
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最近はモノ消えること頻繁に あるべき所ににまた見つかった
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柿の木の梢に残る熟し柿小鳥啄みしきりに唄う
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秋空に取り残されし葱ぼうず畑に並ぶ毬栗いがぐりあたま
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目玉焼き 何回つくても オモロいわ ひとつとして 同じとちゃうから  
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秋暁や審判長をするキミに心配と誇りエールを送る
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あいのいろ差せるつまさきをあそばせ 冷たいねって云われてみたく
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冷たくて雨降り朝は冬っぽいにおいがしてる湿った空気
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ようやくに今年の夏も終わり告げ片手に足りる思ひ出仕舞ふ
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「無用の用」老い朽ちる身にほのぼのと光のことば秋空に映ゆ / 祝ノーベル賞 北川博士
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物見遊山いささかなりやと霊魂のささやき聴きし在りし日の旅
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