ひらひらと我が心に舞う花びらにそっと別れと想いを綴る
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カラフルな季節に心踊る日と別れに心憂う日もあり
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もしなにか一つ倒れりゃがらがらとドミノ始まる部屋の散らかり
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お日様の陽を滲ませて朝霧は峰と樹薄く墨で描いて
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愛してと 看板持って 歩いたら 誰か抱きしめて くれるだろうか
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きっともう 狂っているのだ この頭 愛だけ求めて 恋だけ信じて
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朝起きて あなたがとなりに いたことが もう起きないのだ お金を出しても
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永遠に騙していてね背を撫でるこの手はあなた目を開けようとも
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公園の花のドームに空仰ぎさくらの色を深呼吸する
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忘れども家族案じた亡き母に今は上から花愛でていて欲し
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うららかな 桜舞い散る春日和 頬を撫でるは桃色の風
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種いもの芽ぶきの夢もためらいも ひとつひとつに今は転がる
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ぱらぱらと貴方の恋が実る音 エピローグ読めないやまだごめん
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知らぬ間に咲いて息吹いた移白 まるで僕と君、秋の綿花
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仕事中 五・七のリズム出来た時 手帳代わりのスマホに残す
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毎日が 記憶乏しく過ぎて行き 仕事に追われる 中間管理職
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人生をやめたくて。それでも辞めない人の理性と八分休符。
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ひと眠り 深夜に起きて確保する 自分の時間ただなんとなく
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一人立ち なんだかんだと言い訳し 実家暮らしを続ける娘
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満開を見せたい為に下見して 人員配置に悩みつ出発
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雲の端をなぞってみればガラス窓ひと筆書きで夏は過ぎゆく
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枯れ果てた小庭に立てば凍り水滴るほどの冬の青空
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我々は自由の少ない身の上でささやかだけど幸せもある
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知事選の候補者すべて頼り無く投票せずに速報を聞く
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どんな時死んでしまいたくなりますか?金より他に策がない時
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まっすぐに進んできたがそのために正面衝突してきた人生
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いつの日か出会うあなたに染まるため知らないままにしておく麻雀
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受け取ったバトン絶対落とせない念じて走る50メートル
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美しい空にまたがる虹の道 こちらが見るよにあちらも見てる
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道端の雪の汚れは早春の証と認め「キタナイ」とは言わぬ
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