Utakata
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白花
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初めまして。
短歌は、残酷なのも寂しいのもやさしいのも笑えるのも全部好きです
晴れたなら 思い出しもしないのに 貸したまんまの 傘が苦しい
10
詠み人は 孤独を綴る星の人 今日も素数を探す旅する
7
うつくしい 言の葉ならぶ 晩春は 眠気も惜しく詩集をめくる
10
知らないの?心なんて臓器は無いの あるのは心臓 ひとりにひとつ
7
眠る前 怖くないのは なにもかも 明日目覚めても 変わらないから
11
あけぼのは 薄墨ひいた星影に 滲んで淀む唇苦し
5
道端の 水たまりには 花筏 あの子の恋の鱗みたいに
5
柏手が 響きたるは曇天の 祈り重ねて桜雨みる
5
寝返りを打てぬベッドで麻酔明け 母と目が合い 点滴痛む
8
フロントの窓に広がる曇天の 色の名を知る雨待ちの昼
12
今日を切り取る朝が来て カーテンの細い光が首を横切る
6
しあわせを願えないから唯一の殺意をあげる 鬼さん、こちら
6
幾千の棘やわらかに宵の雨 ひりり撫でゆく腹の裏側
6
遺書に似た日記をつけて綴じ祈る 今日よりマシでありますように
9
「また今度」メールをそっと削除する おととし秋の君に幸あれ
7
夜中二時 骨砕く音で目が覚める 苦しさよりも痛み噛みしむ
4
最高の1日だったと笑いたい おいくらですか?ハッピーセット
8
ひとりでも君はワルツを踊れるよ その望月が夜にある間は
11
よそごとに 努める我を 中天の 待宵月が 待っててくれた
9
「それを考えるのがお前の仕事」 明日晴れたら首を吊ります
4
「たすけて」の四文字ついぞ言えなくて ベテルギウスに相談してる
12
瘡蓋を剥がすに似たり着信音 逃れるように通知切りおり
4
生爪を剥がされたことはないけれど 針千本は飲んだことある
5