白花
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初めまして。
短歌は、残酷なのも寂しいのもやさしいのも笑えるのも全部好きです

梅雨明けを待つ夕暮れは 天国が覗いたように雨雲あか
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特定の人の忌引きが続くたび 真偽を疑う自分が嫌だ
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幸せでいてね 私じゃない人と 知らない場所で 知らないうちに
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おさなごは もう居ないのにホチキスの針を集める癖が抜けない
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あの人は 傷付けられた翌日に おにぎり作る君を知らない
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殺人を止められなかった探偵が 答え合わせという名の言い訳
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西の空 潜水艦に似た雲が金星目指す 新月の夜
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水田がキラキラ揺れる春の夜 優雅に歩く白鷺一羽
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ひとことが被っただけであの頃は運命だった 「またハモったね」
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半分こ出来たらいいね 一人掛けのベンチもアイスもこれからも
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青空を怯えるほどに 今もまだ 瞼の裏にあの夏がある
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ごめんなさい 十四の僕は あの夏の君に寄り添うべきじゃなかった
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おさなごの腕に残りし点滴の 痕の数だけ後悔がある
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彼のひとは 五月の鯉の吹き流し 取り残された心臓ひとつ
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夜のカフェテラスで君を待つあいだ 私はずっと幸せだった
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夏近し 魔法使いは梅干しで 白米に描く六芒星
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1日に二回までのバファリンを信じて眠る 雨の火曜日
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生きてさえいれば見慣れた痕になる 白鳥座によく似てたり、さ
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春うらら やわに膨らむヘソ天と 同じ夢見る猫になりたい
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答えてよ あなたが煎れるコーヒーが あの子が好きなブラックのわけ
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結い髪のリボンを選ぶ母の手に 薄紅色の祈りがあった
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信じたの 星の名前に詳しくて 裏表がない人だから
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本命になれないところ百均のコスメに似ててサイアクあたし
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「あれ等みな毒持つ花だよ」赤、青、黄。 「先生、それは悪意でしょうか」
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履き慣れたスニーカーに降る花弁は余白を作らぬ六十二ビット
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あおいろはどこにもいないそらのはて うちよりいずるもいずれもあらず
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今わたし 右ストレートを打ったのよ あなたはダウン 夢だったけど
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雨上がり 雲を縁取る陽光が 神々しくて 後ろめたくなる
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ゆらゆらと 川面を揺らす灯籠に 仔猫の目玉 キラキラ光る
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苦しくて ただ苦しくて 苦しくて ハーゲンダッツを今日は許可する
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