Utakata
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梅原麗子
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自殺者の 枕になりし 北の枕木
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独り草地に立つて居るのに 飛び降りちまへと 声がする
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掌の 薬の瓶底 柔しい死の淵
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おまへの声が気に喰わないと 精いつぱいの告白を聴く 後朝の床
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楽器屋潰れ 補聴器屋に成り 片田舎
6
葬儀屋の ビラばかり届く 片田舎
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虫けら一つ疋 撫でやうとして 殺して了ふ
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迷ひ路 何方が東かよく判るほど 朝になり
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この世ごと 君を見棄てて 音信不通の四十と九日
8
忙しない 正しさの中に立ち竦む ひとの形を保てない午
7
駅のホオムでふと気付く 何処まで行つても ひとが居る丈け
6
歩けども 逃れられない ひとの矩
3
聴いたのは 織らないひとの笑ひ声丈け 間違い電話のやうな出生
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未だなほ 文意不明の 愛である
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けふもわたしが生きてゐると云ふダダイスム也 爪を噛み
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未だなほ 流異譚の積もりで眺むる ひとの群れ
5
十五のやうにコソコソと 煙草憶えし廿五の秋
8
二度と目醒めぬ積もりで睡り 明日の予定の夢を視てゐる
7
御休憩、と云ひつつ満身創痍に成つて
5
其処に無ければ無いと宣う 薄利多売の愛である
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冬は寒くて嫌ひです 春は売切れ 夏は来ず
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