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我々は
(
患者たち
)
社会の隅で助け合い支え合いつつ細々生きる
18
雅なる名を授かりし式部の実 紫玉を連ね秋を飾りて
6
白樺の峠湧き立つ鷹柱 息をのむ間に空へ消へゆく
5
ひけらかす 場を
欲
(
ほっ
)
したか エクセルに 詰めた数式 砂時計見る
4
アルコールに難溶性のストレスも君と話せば
解
(
ほど
)
けゆくなり
12
月蝕の夜さえ君に逢えるから夢とはうつくしいディストピア
7
放置子
(
ほうちご
)
とハクビシンとが昼夜に葡萄を盗ると翁は笑い
8
まっすぐな気持ちはウタカタ青の果て 膨張するのだ宇宙の如し
5
まだ暑い九月の朝の公園で年配方がグランドゴルフ
10
アイロンのピシッとかかった白シャツの襟くしゃくしゃにして新学期
5
人よりもいいもの食ってる猟犬と罠にかかった魔性の子狸
5
かけられて餌やり放つ 箱罠の子狸の目のかわいい魔法に
6
かけがえのなさをのたまう図々しさ みつをもどきの書のカレンダー
4
この歌を詠む人きっと幸せだ かく言う我も青い芝生だ
20
すこしだけミントの香り 夏空の下であの日を思い出すとき
8
安心は目には見えないものだから 手を離すときは「またね」と言って
6
探り合う愛に疲れたら 目を閉じて なにも見ないで ただそばにいて
3
今ふっと気が付きました「西郷」は
仮名
(
かな
)
で書いたら最後「う」ですね
7
傷つかぬように傷つけてしまう 深海で長く生きすぎたふたり
4
目の腫れたわたしに気づかぬ君はもっと傷ついているかもね
5
辛くても 最後に笑えるわたしだから 大丈夫なの 強くなれるよ
5
夏休み 終わったような 寂しさを 秋空見上げ ため息九月
9
事故現場 いつもの自販機グシャとなり もうあのジュース買えないのかな
15
妙な歌 詠んで歌人を 誑かす サウイフモノニ ワタシハナリタクナイ
10
自殺する素振りも見せずけん玉に興じし夜に首括りけり
8
ポケットに インクの滲む メモ残る 古き別珍の サファリジャケット
9
曖昧な記憶を愛でて確かな今を憎んでいる 白昼夢
3
再びに髪があちこち抜け出して頭の中に水玉模様😢
22
ワタを取り素揚げの鮎を一つ食み残る八つは甘酢に浸す
23
有ることが難しいから有難い 日常の当たり前に我、感謝
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