踏み出せば景色が変わり風を追うあて無きチャリの旅は終わらず
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陽が降りず花たち萎れ蒔く水に東と西へ笑顔を託す
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人道の戯れ事に手は出さぬ神なれど心を揺らして笑ふ
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戯言に泣き笑いする人心の慈悲へ神とて呆れ顔する
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幾種もの動物たちや花愛でる心は神も先が読めない
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胸中の道に季節の花が咲き旅する我は流浪人かな
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コスモスの種をあなたが吾に渡し引っ越す鉢で育つ黄の花
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塩焼きのこんがり鮎を出汁煮したほぐし身で食む梅茶漬けかな
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シャワー浴び体を拭けど何も着ず部屋へ行く吾はひとりーキング
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風鈴の 音に混じりて 秋の風 部屋に吹き込み 窓閉める
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引き出しが閉まればいいと思ってる 大切なもの全部詰め込む
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頼れるし隙のなかった君は今なんでも見せにきてははにかむ
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好きだった生活のあれやこれを水に流せばほら君も大人
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たった一人のための電車、駅 卒業までの伴走列車
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酷暑日と 流れる見出し 横目にし 見慣れぬ鳥の しっぽ見つめる
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ソシャゲから のがれて五年 ちまちまと ネットモールで ログボを拾う
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ステンドのグラス通して射す光犬を抱きしめもう眠りたい
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"音が無い" 港の音は 音でない? "音"は音楽 いつもの時間
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猛暑日に晒されし 晩夏の重たき余熱を 持ち去りぬ秋風や
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『お父さん毎日駅までありがとう』こちらこそと一人呟く
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キッチンのケトルの悲鳴聴こえればビーチフラッグのごと駆け付ける
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界隈にめだっておいてあさ露にぬれし武蔵野馬なめて
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八日目の蟬のかなしび鳴けぬ空 胸の痛みを風よ連れ去れ
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鷺草は風をよみすぎ離陸せず 吾のごとくに明日をためらふ
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人間ひとの気持ちは不合理なものである だからこそ温かく優しい
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9がつという 日になったから チビ猫は おかあちゃんに だかれてねんね
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人はみな誰かの子供衣被(きぬかつぎ) 塩ふる母の背(せな)のぬくもり
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子午線に添ふて南へ去ぬ燕 空の高さを残していきぬ
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流星は神の槍投げ煌めけり 行方は誰も知る人はなし
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何が好き、何が嫌いかも分からずに 付き合ってもう一年半
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