今宵また浅き眠りの長い夜 夢とうつつを行ったり来たり
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いい歳で母が居なくて泣いている夜はあまりにさみしすぎるよ
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となり部屋いびき聞こえぬ夜が続くずっと聞こえる耳鳴りの音
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捨てたくない母の作ったお惣菜はちきれそうな腹に押し込む
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優しくて 軽やかな歌 紡ごうと 言葉探すも どれも馴染まず
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墜栗花ついりばな甘き香りの雨に濡れ次第深まる枝葉のみどり
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蚊をうつ手 血に染まらざる 嬉しさよ
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れば 涙に変わる 降る雨か
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水無月の 無は無しじゃなく 助詞の「の」か
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長雨ながめ傘 心と違い 弾む雨
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悪いやつ ゲリラ豪雨に 慌ててる 人を中から 眺める自分
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エアコンをつけた途端に居なくなる 寒がりな君と暑がりの吾
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フリーレン 孫と嫁が 大好きな キャラで溢れる あべの高層
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食事終え 会社の課題 語りつつ 議論二時間 熱き時間に
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視察終え 夕食時の 天王寺 ノスタルジーな 飲み屋街の灯
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ハルカスの バックヤードの 設備見て 会社の課題 考える午後
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ラインから テレビ電話で 孫ねだる お土産買って お菓子たくさん
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明日の朝 起きて貴方に会いにゆく 「久しぶり」だけ携えてゆく
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君がため梅雨前線立ち向かう 傘を持つ手は雨に濡れつつ
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ひっそりと ムラサキシキブ 花咲かせ 夏の夕風 そよと吹き抜け
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山形の里芋をもらふも食ひきれず畑に植えしが律儀に芽をだす
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苛立ちを乗せて蹴られた空き缶がか細く悲鳴上げて描く弧
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昔いた 会社の人から 電話あり 合いに行ったら 働かないか
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どろ重いねじれた想いに泣く夜は なんて未熟で素敵だろうか
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紆余だとか曲折だとか振り返る 蓮の花咲く むらさきのみち
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吾のホーム盲目の人は幼きてアイドルと付け可愛がりし
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「背筋良し」人に褒められいぶかりぬ 背を反らさねばもの見えぬだけ
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善し悪しを 見極める目も つづまりは 妙なる歌に 磨かれてゆく
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葉隠れに 白き宝珠の あるごとき 泰山木の 花に風立つ
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にわか雨やみて空晴れるアジサイが陽に照らされ梅雨の粒落ちる
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