明けた空キラリ微笑ほほえむ月がいて 微笑み返す今日は記念日
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社会の鉄格子たる掟なり 返事はいつも「Yes」か「はい」だけ
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降車せし バス停の傍 出迎へり 冬の花壇に 水仙笑ふ
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おさしみや半額のシール越しにみる朝はまぶしいからカーテン閉めるね
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泣いている私を朝まで抱きしめて起きたらキスしてくれるのは毛布だけ
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奇妙でもこの言葉たち紡がせて 伝わらなくてもいいからどうか
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変わること変えることなどできないとあきらめたとき親子になった
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遠い日の君の涙を思い出し眠れなくなるこんな夜には
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題∶「モーニングコーヒー」​  白みゆく  空と黒きを  飲み干して  時良くなりぬ  いざ参ろうぞ 
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即興で下ネタにして子は笑う「読み聞かせ」とはちがうな、これは
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この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう 寒夜かんやに揺れて
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読み違え一太歯ぎしり足元で小川ながれるせせら笑って
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霜枯れの 大地に根を張る玉葱の 冬を乗り越え春を待てをり 
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試練の中にある君へイザヤ書4110
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あめが下すべてのわざに時はあり嶮峻けんしゅんをただ無心に歩む
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祝福よ受けてティッカ 繋がるこの一点から 神話とあなたチャイふたつ
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今はダストなど忘れ 加速するほど 私 線になる あれは みかんの秤売り
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パタン旧市街 横だ、祈れバイタク 誰か誰かの心音 路地を すり抜けて
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「いつだってずっと君を想ってる」夕陽の向こう青鬼は笑った
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今何が再び俺を向かわせる吉田満が海に見たもの (「戦艦大和ノ最期」)
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冬の夜 ろくな覚悟もないくせに 星の名前を教えてくれるな
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名も知らぬ遠き島より流れ着く椰子の実達は幸せなのか
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駅向かう 人の流れる 窓際に 猫のびやかに 欠伸をひとつ
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許されぬ恋の道にはまりゆく暴君とハグ 民は迷ヘリ
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「プルルルルッ」予約すっぽけ「ごめんなさい・・」ミスはいざなふ別の未来へ
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「あなたには無理」の呪文を噛み砕く 塩味強め母のおにぎり
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優等生でいられない場所、家にあり母のスープにほどかれる意地
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見慣れない 寝癖つけ走りくる吾子の 涙の跡を見ぬふりし抱く
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正月七日ありがたきかな残した仕事の山に言ふことなし
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天井がなければオレの頭には降り注ぐだろうクソ
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