行く風は 月夜も届かぬ道の先 夢もうつつもそこを目指さん。
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うすあじのセロリを口にほおりこむ 大事なひとをおいて逝けない
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まあ所詮勘違いした愛だから子を頼ったらいけないのです
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子供とは所有物では無いものでボランティアではうごいてくれぬ
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若者は退屈だろう例えれば千羽鶴など一人で折るとか
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尻尾が生えていたならこの揺れは 確かめずとも伝わるだろうか
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真夏日と交互に廻る寒い日へ「気象病」など襲いくるやも
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ちょっとだけ 姉様&兄様の妹分いもうとに 戻りたかった あの頃のよに
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不器用な僕は恋文のかわりに、真っ赤なアンスリウムを君に。
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黒豆茶淹れる温度が悩ましい乱高下する気温と気分よ
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お湯沸かし 麦茶の用意 していたら なんだか急に 夏らしくなる
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恋人が欲しいあなたのそばにいる 手頃になれない高貴な私
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来世には姫になるのと言っていた友と仕草のそっくりな猫
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先輩と相思相愛だった日はどうにも夢にきみが出てきた
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「マーモット おっさんの声」「マーモット 叫ぶ おじさん」「マーモット 声」
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傘をさす反対にさすまだ誰もしてないようなやり方でさす
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家が灰色になってく午後3時半にはじまるぼくの生活
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くもりのち雨だと胸が予報するまだ泣いちゃダメまだ泣いちゃダメ
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手のひらに世界ぼくらは井の中で大海を見て、そしてそのまま
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待ち合わせ 予期せぬイメチェン 惚れ直す ショートヘアーで 微笑む貴女
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季節きせつの大粒を拾うたびにキミの立つしっぽが恋しい
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うわ!!!!!!!!!形見の皿が双子さんになっておるレンジ内
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くっついた親指と薬指の隙間から月が俺の破滅を嘲笑わらっている
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療法食もりもり食べる 羨まし ニャンコのワガママボディは正義😸>ねこだまり様
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二日ほど散歩さぼりのペナルティ充電切れのイヤホンの刑
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女々しくも 願ひが一つ 叶うなら 今一度 今一時 逢いたひ
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つつがない 日々の暮らしの 後を追う 「不幸」と言う名の 無情な悪魔
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夢なんぞ 一瞬にして 吹き飛ぶわ 現実の壁 ズシリと重い
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せっかちな 暑さはテストの 隠れ蓑 白紙をせめて 彩るは夢
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両眼に レーザー当てる 治療さえ 明日が終わりか 人生地獄
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