Utakata
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香月董花
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心象をつくります 現代語の頭脚韻とリフレイン
作歌作業所
https://z.wikiwiki.jp/katka/topic/9
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日を逐うて光はまさり
正午
(
まひる
)
にはとかげの走る階段のはた
4
はね駒のはねも揃わず小さ子の
騎
(
の
)
る駒なれやばった跋扈す
3
追いもせず追われもせぬを風向きに
天牛
(
かみきりむし
)
のそらにたゆとう
4
行き迷う街辻々に風巻きて漢神居たり
疾風
(
かぜ
)
巻く辻に
8
枝垂りおるこの花朽ちて程経にし饐えたる香にも夏は立ちたり
7
からからと鳴く折もからそろそろとそぞろからすの友は来にけん
5
ふるさとはいずこ知らずも心にはそここことなく がびちょうの啼く
8
白昼の路上に落ちて架空なる送電線上 影となる鳥
5
舞い来てはまた舞い来ては黄
立羽
(
たては
)
の
三
(
み
)
つに乱れてたちまちに行く
7
紅しじみ風の野の辺に吹きまぎれ草端に
寝
(
やす
)
み今日は居るらむ
10
黄泉路より呼ぶ人あれば逆まきて平坂捲きて返す平坂
7
ねじまいてこの路くらく訪ぬればほの火のもゆる底つ根の国 〈ねじ〉
5
みな寄ればこの川狭し かはせみも
水面
(
みなも
)
に鴨も子鷺さわぐも
12
なげやりの眼路の雪にも留まるに群れ立つ鳥のまたたく間にも
7
道ゆくに見れば雪風風立てば立ちゆくものをしばし舞い居る
5
見あくるに見歩く空に星燃ゆる また街の火はまたたき昇る
6
蟷螂は色は変われど街暮らし飽きにも飽きて何を待つらむ
7
ひるひなか日に日にひよは鳴くほどにとりとめなきをまた懐かしむ
9
差して待つ少女の傘に大人しく幼な
妹
(
いもと
)
の身を寄すること
11
秋雨の洗える朝の通りには後の寒さに
寂
(
さみ
)
しさもあり
11
川上に風は向かえり風の
上
(
へ
)
に飛ぶとんぼらは風に向かえり
9
舞いおれば蝶舞いおればおれんじの緋色の花の花のうてなに
8
行き会えば会うと見る間に立ちゆきてしばしも留む微かの羽風〈オオスカシバ〉
9
街の灯の暮れえぬ空に梁かけて赤色みっつ星もあざむく〈タワークレーン〉
10
はからずは炎夏に雨のよるべなく線引きならぬそらを過ぎゆく
9
やみくもに会えば当たるはやむを得ず夜道に虫は先も見ず飛ぶ
7
こおろぎも試しだめしに鳴くころはおのれの音にためらうものか
11
先々の予報によれば八月はなおも長らく真夏の続く
8
川上に高足立ちて
居
(
お
)
る鷺の差し足歩くそのたたずまい
11
ひとすじの線路に沿って風走るうわべの
宙
(
そら
)
にとんぼとどまる
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