香月董花
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心象をつくります 現代語の頭脚韻とリフレイン
作歌作業所 https://z.wikiwiki.jp/katka/topic/9

雨の間を夜ゆく街のひややかに手びさし透かし光まばゆき
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一日(いちじつ)の雨は一夜に流れ去り 群れ雲ゆきて 夜に雨ふる
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人なれて近きにとまる古めじろ一目の間またたきに立つ
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足早に夏は来るらしこの頃も古うぐいすのとよむ葦原
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長らえば憂きよの軛(くびき)きりもなく過ぎての春は夢のかぎりに 〈くびきりぎす〉
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逢わむ夜を思えば逢わむ飛ぶ鳥のはばたく夢につづく街の灯 〈あおばずく〉
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ほととぎす思いのそらに行きすぎて夜風を遠く音にきくとき
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建て替えの工事は明けて立ち替わり軒端を覗くつばめ忙し
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誰ぞ待つ街の通りに帰り来む隣どなりのつばめ睦まじ
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あけがたの網戸に影は草の葉か夜風に寄するくさかげろうか
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くまばちは斥候(ものみ)くまなし この者は花ぬすびとかあくまで怪し
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銀幕の空に一すじ吹き流れつばめの跡は光斑(ひかり)の影か
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いつからと聞くともなくてしじゅうから空の下なる屋根の上にも
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物憂(ものう)にも午後の天気は聴くからに雨 雨 雨と止むに止まれず
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花咲けば花を羨み 鳥の音と鳥の命に思い慰む
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種いもの芽ぶきの夢もためらいも ひとつひとつに今は転がる
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冬越しの破れたてはは立ちかねて木(こ)の根にとまるほろほろの翅(はね)
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冬になれば冬ごもりせむ春来れば春待ちわびて浮かぶ歌かた
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いつの日かいくさは絶えて阿修羅なる三面六臂もいのりに伏すや
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いま来むと 待つよりほかは きかざりし 君のすがたの思いがけなさ
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葉は落ちてあきらかなるは やどりぎの たまに見るこそ面白きかな
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この頃は子ねずみひとつめずらしく しざりしざりに道を分けあう
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辺塞の老のさきもり賽振れば 幕間のすきにささめ雪もる〈#寒の字禁止〉
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待つ人は駆け足きたるつむじ風白線内に軽く息巻く
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夕寂びの枯れのからすは 問うもなく訊ねもなくて その錆び声に
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転輪の果てをたどりていつの日か朽葉に埋(うず)み寝みいるかも
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一服のいいを含めるたてまえに口端に上す小唄端唄も
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虎や虎 いかなる御手のたわむれに 木(こ)の下闇に置きたるこの仔(こ)
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虎よ虎 藪の闇間にまぎろいて その驚異(おどろき)の現れなるか
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傾げたる かしら巡らし かつ見れば はしぶとからす 斜にかまえる
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