Utakata
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うたといぬ
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ホームドア 置かれるまえの 僕たちは どうして落ちない ようにしたっけ
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夏空に 蟻運びたる 亡骸の 蝉を見て思う 祖父の葬列
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あの人は浴衣をまとい、いずくへと。 めかしてぼくは仕事場にゆく。
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人生を止めたくなって。金星にただ咲く優しい花になろうかな。
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憂鬱は僕のいつもをご馳走に。朝に寝るため雨にも負けず。
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こんなにも晴れた日だから部屋を出ず、布団から出ず、ただ空を見る。
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鏡見て心臓の位置を変えてみる。何も出来ない僕の反抗。
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今日も雨。心療内科。明日もあめ。不治の病は何を蝕む。
6
夜にしか起きれない僕をジャスミンにたとえてみれば多少はマシに
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宝石のような小鳥のような恋、詠めばバズるを知って横目に
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オパールになることを夢みることは僕にも権利があるはずなんだ
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やさしいが疲れてしまったあのひとに、もう会えなくなっちゃうんだって
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ゆううつも そのかなしみも やさしさも 僕の一部と知りたくなかった
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並木道 通れば雨はもう止まる。時間がとまるわけじゃないのに。
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夕立の降る5秒前の涼しさは涙を流せ わずかな合図
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ぼくらは海からきっとうまれた。疲れたら海に行きたくなるから。
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カーテン越しの朝の怖さをわかるひとになりたくなかったなあと
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ゴミ燃やし煙ばくばく。いつしかは僕もゆくだろう。人はゆくだろう。
5
「たび」したい。ほんのひと月ばかりだけ。 目的もなく「りょこう」でもなく。
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ジョニー B グッドを聞けば 旅人は 遙かに遠い宇宙を知らる
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いつからか朝焼けを憎むようになり 眠れぬ夜に孤独は叫ぶ
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希死念慮 行き着く先は 星の海 月の舟乗れず ただ外を見て
3
風邪薬 服して寝よう はや6時。 医者のくすりは飲まず棄て置き。
3
見渡せば小さな恐竜空を駆け 人新世に小さな救い
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期間限定の命 金魚の
如
(
ごと
)
。荒れし不破の関 不穏の命
1
枕元 シュレディンガーを開きおき カーテン越しの光子に気づく
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希死念慮 ただ今参上 とかいって 万策尽きた僕は明日は
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カーニアンの頃を生きていたかった (止まない雨はない)は秘めとく
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天才もなんら俺らと変わらない? 恐竜にも血は巡っていたんだ
3
室内にいるとはなんと恐ろしい、 ぼくが見るまで月は無いのだ
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