六十で動けぬ吾あり七十でテキパキ動くヘルパーさんあり
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平和とは死神からの花束で一体どこから摘んできたのか
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散るを待ち契りを結ぶ 澄心と忠義の桜 千々に乱れ咲く
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コストコのレシート拾うゴールドの会員らしいシャツを買うひと
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友だちと同じ画面をみつめをり過去も未来も今だけになる
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推敲は朝な朝なの納品路着いたころには別のになり
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短歌って単価ゼロ円でも何故か啖呵切れない31文字
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ただ年齢としが増えるのでなくそれなりに衰え進む出来ぬこと増え
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ダイソーとニトリを巡りはじめての街の景色を少し覚えた
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きみが遺せし 山野草の鉢 其方此方そちこちに可憐な花咲かせ 想いを繋ぐ
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サーティワン 新作おもろい なんか味、夏っぽくね?と言い合いするほど
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朝早く 大先輩ら 並んでる 生きる目的 教えてヨウキヒ
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市役所の桜は少し早く咲く いつでも桜は桜でしかない
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東屋あずまやでひと時いこう花見行き先客の花びらが鎮座す
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揺れる枝ジョルノが走ったヘリの外カビに朽ちるな見晴らせ夜空
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背の低い タンポポの方を 手に持って 頑張れよって 息を吹きかけ
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やさしさを求めるだけの人だからずっと本音は言えないままだ
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辛ひ時 腹の底から 絶叫を上ぐる代はりに 三十一みそひとに綴づ
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かなしんぼですかという解答欄に「常にそう」と答えたい猫もいないおるすばん
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葉桜の 横にハナミズキ 「まかせて」と  次は私と 言わんばかりに
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父も母もいない花見であまりにも近くに墓があったことに気づく
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トレモロの誤字だと気づいて「た」から打ち始めて半端で止まるミュージック
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脳内で浮かんだモルヒネなんて曲はなかったし探して確かめる気もなかった
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最終便  繋ぐ右手の温もりと左手刺さる入場券と
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電子的積読化するKindleにはやく読めよの通知やかま
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白昼の 雅な舞いに 相反す 月の宴で 魅するまなざし
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散るを待ち契りの丘に咲き誇れ 月に逢ふため生ける桜よ
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不足する 原油供給 問題も 献血不足 前から言われ
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絹の雨 菩薩の如に優しけれ 花の命を慈しむかに
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春雨に 蕾膨らむ桜花 陽射しを浴びて今ぞひらかむ 
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