モニターの電子短冊アイコンを「e川柳」と「e短歌」にせり
6
大晦日につくりし電子短冊へ書き初めせむとキーを打ちたり
6
堪えれば 石の上にも 三年と 信じてみるか 残り一年
5
月着陸はやらせだったという映画 一緒に見たね十一の冬
5
この仕事 やってられるか 思うとき 他の仕事も さらに厳しく
5
学校で 揉まれ揉まれて ジャングルを リングに変えて 鍛える思惑
3
年またぎ寒空のなか過ごしたる まだ芽もいでぬ十七の夜
7
弁当を 食べるときだけ マスク取る 見られることも 苦しみの内
5
TAB譜なく五線譜睨み運指読む もどかしき日々遠回りして
5
スマホなくガラケーもなくひたすらに 一期一会の重きひととき
9
雲間から落ちたる雪に罪はなし 向き合う人の覚悟にぞ寄る
6
先輩は遠き道ゆき年賀状ぼくの世界の中心はここ
10
落ち込んでゐても平らぐドブ色の朝ラーメンに半ライスつけ
8
投函のあとのまつりの息白くこはしたくなる郵便ポスト
14
一文字の怖さをおもふ礼状の誤字指摘され電話をかける
14
パソコンを 二台並べて 何をする 異常を来す 老いぼれ爺
3
「ほら来たよ」 赤い頬して君がいう 学校祭の秋の日のこと
5
慣れてきて ぞんざいになる わが言葉 初心忘れる 人の弱さよ
4
俺のいる地域だけ雪雲が割れ晴れた。モーセの気持ちがわかった。
8
AIに心配事を話しける かのSFの幕開けを見る
8
荒川の冷たい風が吹く中を 彼は一人で何を思った
24
年初から 小さき者らを 恐がらせ 大きな指に マリッジリング
3
縊死遺体 電車の窓から目撃す 荒川土手の橋の下陰(110番しました)
20
夕刻の暗闇迫る郊外に無灯火のままスマホ見る君
5
九時半に床に入りたる幸せを 二時に目覚めて 二時ふたときまどろむ
6
年賀状 返信用の 葉書には 自作の馬の イラスト挿絵
5
朝早く 職場近くの 駐車場 ポールを下げる 凍てつく作業
3
何気なく 弁当袋 動かせば さっと戻した 七色の虹
3
たくさんの言葉を並べて伝えても伝わったのは言葉だけ
4
君の言う「なんかばっかり」 ナイフです 短歌ばっかり あいすみません
14