熊に桃喰われたニュース 私も食べたい150
8
当たり前に君の世界を泳いでる「夜は太刀魚」 私も飼いたい
4
ごめんねの言葉を口に出す代わり 炊き込みご飯と鯖の塩焼き
14
気合いでは治癒しない事ありますよ大人の虫歯は生え変わらない
27
痛い辛い生きてる証拠と言うひとが痛くて辛いで休むと言った
25
虫の音も風情を超えて耳ざわり風も涼しさ通り超すらし
22
今日もまた思いついては書き留める いつかの私へ いつか 誰かへ
11
怒りとも悲しみだとも言いがたくこの感情に誰か名前を
11
財布から這い這いして出るこがね虫慌てて戻す給料日前
11
触れて感じて表して 巡り続けろ創造力はじめるちから
7
疑問は絶えず 答えを探す 過ぎゆく時を歩み続けて
6
窓枠からドッヂボールを覗きこむくすんだ緑が広がっている
6
終電の人熱れにも倦み飽いてカルフォルニアの空気を想う
6
朽ちる身にせめてと去りは美しく 入水は共にチャイコフスキーと
4
雨音にまぎれて待つ間きれぎれに聴こえて遠く声を待つ虫
11
我 勤わがつとめ 供物くもつ鬼灯ほおずき 竹切りと 妻・父 迎う 新盆準備
33
秋立ちぬ 暦におもねる風の舞う 炎暑薄らぐ 迎え火を待つ
18
帰り来る母を迎へる支度せば 花と桃の香 我をも満たし /お盆
26
両足の間で眠る温もりを湯たんぽにして私も昼寝
9
雨つづき桜のみきの黒怖し とおき地域を祈るしかなし
21
軍国に生きたかつての青年は 「優しく在れ」と我が祖父となり
14
雨靄の盆入り前夜帰路を行く冬さながらのホワイトアウト
18
かねたたき夜雨に叩く たちまちに雨音立てばしばしまた止む
7
植物の 鉢に小虫が 群がって… 驚くばかり なすすべもなく
12
RTA時を超えて蘇るドラクエIVの電子音とグラフィック
7
絡みつくトゲつる草のような人 避けてもつるをヒュルヒュル伸ばし
9
盆入りに 亡きひと想い 空見上げ 想いを馳せる 穏やかな夏
17
生きるとは何?って神にたずねたら「ポテチ食べすぎて後悔すること」
13
濡れた髪からシャンプーが香りたつようになんだか大人びた杉
9
仏壇の掃除しながら弥陀見上げ歎異抄などそらんじてみる/お盆
24