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葉月去る 涼風
纏
(
まと
)
いこの夏の
孫
(
こ
)
らとの時間懐かしむ夜
16
朧夜に 月の明かりも 濁りては 言えぬままにて 過ぎしあの日を
8
揺らめいた 木枯らしの吹く 枝の先 君との記憶を 乗せてゆくかな
6
大根の芽が出ぬうちに生えてくる名も無き草の雑草魂/抜いたけど
8
「がんばって」「水飲んでよね」「傘さして」 君の背中にたまる太陽
5
サラセニア 君へと送る この花は 親友の証? そうかもね
3
底冷えて 暗い縁側 右を見る あの日見ていた 月はないねと
6
一人歩く 春の夜
4
雲立ちて 風鈴の音に 夏来たり 青い正午に そよぐ木々
3
どこまでも 想えば想い 香りゆく 遥か遠くの 金木犀
3
生まれる前に生き別れてた『キミ』にようやく会えた 天使の双子
4
ピカピカに拭いた車へ乗り込んで当てどなく行け炎天の道
4
時々は金魚も夢を見ていたか 大海注ぐ黄河のほとり
11
天然の風はいいねとエアコンを切って微笑む恩知らずども
10
Appleが苦心の果てに末に削りたる1mgアクセがおじゃん
5
割れるように 頭が痛い🤕 眠剤と ロキソニンを 流し込んで寝る
7
失った いつだってこの一言で終われない熱 痛み いとしさ
4
「十二月二十四日は強制で空けておいてね」言われなくても
4
過ぎ去ってどこへと帰る暦かな茄子のお牛に乗ってゆくかな
5
さわり合いだき合うことが最高の栄養剤になりし虚しさ
4
寒い部屋 凍てつくホーム 暗い五時 君のおかげで楽しみな夏
3
じいちゃんは「好きなだけでは働けん」と
3
回言い、僕に笑った
23
ひだりから差す朝日にて何年か隠し通した恋溶けており
6
名も知らぬ一寸ほどの虫の骸
昨夜
(
よべ
)
鳴き続けじゅうたんに死す
22
口癖が「ぼてくりこかす」の男あり 部長となりてボクと言いぬる
6
次に会う日までの日々を 分割し 分割し 分割し 分割
5
しあわせな時に死にたくなる癖を知り尽くした人からの
誘
(
いざな
)
い
4
安っぽいつけまみたいな自まつ毛で俺を気に入ったかと尋ねり
3
宵の雲 僅かに見えた 冴える月 退けと念じて 雲は場を退き
5
乱暴と私のキスに楯突いた君の右手が絞める首筋
4
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