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あかがねの山 駆け下る瀬戸内に油の如く煮える夕凪
10
ファーボール連発のあとホームラン食らったような顔で退勤
5
夏がすみ隠す妙義嶺鷹戻し すくむ足元雲の湧き立ち
4
わたすげの浄土平の舞踏会 風のタクトに揺るる白妙
6
休みの日 なにしているか聞かないで わたしの聖域侵略御法度
5
昔日の祖母の家をば彷彿す 線香と味噌汁の香の朝
23
玄関の 『猛犬注意⚠️』の張り紙に 負けじと吠える ちっちゃな番犬
17
いたずらに頬にほつれ毛あそびたり いま愛おしき
携帯扇
(
ファン
)
の朝風
12
奥美濃の郡上八幡秋つばめ 雲井はるかに影も消へゆく
9
ワープする術は明かさぬ鬼やんま 瞬くあはひ夏は消へ去り
6
花車(きゃしゃ)な娘が三味を操る風の盆 笠の隙間に月は照らさず
6
母さんはばあちゃん介護しながらもちゃんとやってた嗚呼エントロピィ/俺は無理
15
突っ立っているかかがんでいるのかと思い見ているムンクの叫び/横から見たい
14
預かりし きみのすべてを 抱かぬまま 歌にして投げ 夜をころがす
7
我が肩を 抱くこともなく いる君に 全てを預け 夜に遊んで
6
一度だけ載った短歌をそらんじるビギナーズラックで終わりたくなく/歌壇の朝に
16
かーてんが ゆれるゆれるよ なかにいる ちま猫ちゃんの 毛づくろいにて
21
風立ちて 雨を告げゆく 風の笛 黒雲の子ら 土を打ちたる
9
うまいねー 息子がくれし ジンギスカン ノンアルビール 独りチアーズ
5
微妙だね 自分で髪を 刈ってるよ バーバーいらずの 少なきヘヤア
4
そういえばキャリブレーションせずうちに始めてしまったツケの来る頃
8
散歩道夏も終わるとセミが鳴くいまだ紅葉の葉の色青く
11
風の歌聞きにもどって行くのかと尋ねてみたい葉月のはしで
13
イメージが咲かない我の歌を消し猿かと悩み初秋迎える
18
好きなだけ食べる嗜好で詠む歌に思考の粘る納豆欲しむ
14
ひまわりを刈払い機で刈り倒すまた来年の再会誓いて
8
曇天のグレイな空の朝であれ四色開くポーチュラカかな
19
ひまわりの畑にそっと咲いていた秋桜の色濃い赤になる
20
リュックからはみ出る葱がすき焼きの合図で君と待ち合わせする
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過去歌には興味を抱かず推敲が長引き詠めた歌も過去かな
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