あかり むせび泣くよな 虫のは 夏のおわりを 告げる絶唱
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青蚊帳あおがやに父母と眠りし幼き吾 記憶の断片盆に浮かびし
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青き日に一度は捨てた故郷で幸福らしきものに酔う僕
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子を残し不惑の年に友は逝く 力の萎えし 盆がまたくる
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朝食の 小鉢に鎮座す茄子漬は 亡母ははの直伝我が家のこだわり 
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ご褒美に妻とデートは束の間のロミ·ジュリ気分 ジェラート涼し
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ラブソングスペースあけて失恋と検索できる夏が来るまで
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光の紗は緑葉の屋根をつたいゆく猫は小走りに暗渠を進む
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耳もとの 寝息の温度 たしかめて 宝のような 夜を愛しむ
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毎日の 日課というか ルーティンを 増やし過ぎたら 時間に追われ
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誰でもいいわけじゃないのあなた以外みんな同じに見えるだけ
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ハーブティーしてると ちま猫 やってきて ならんで・おこにゃう行う「てぃーたいむ」かな
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ねこ母は わりと身体は柔らかい 前屈したとき 手のひらつけれる(バスケマンの弟のやってたストレッチを真似っこ)
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滑っても滑っても懲りない山 同じアホなら滑らにゃ損損
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めがとじる やだやだまだまだ はなしたい あくびこらえて まだねるもんか
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いそいそと 布団に隠れて 文字を打つ 気になる彼と あざれあう深夜
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「寝る前のストレッチだいじ」と 奈々さんが ならばしっかりほぐしてみませう>水樹奈々公式アカウントとLINEお友達で、「おやすみ」とか送ると自動で返事くれる遊び(笑)
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轢かれてたネズミを素通り「いやいかん」風吹く夜の夏草の中へ
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ヨーグルトかきまぜながら俺が食うまでは発酵食品であれ
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父親に着いていかなきゃあのときのままだった人生よ、バイバイ
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盆の節 些細なことでも 信じたい あの子あの人が帰ってきたかも
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我が子でも所有物では無いもので成人なれば口も挟めず
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ふと思う とある漫画の クロに似た  あの黒猫は どうしているかな
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できるだけ「短歌らしく」に挫けつつ 百人一首で千年辿たど
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鳥の子が巣立つみたいに思えばいい親は未来を夢見ず眠る
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産み育て大人になれば忘られる母の腹から生まれたことも
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さくらんぼの種を食べた スイカとかメロンと同じ感覚だった
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青色と黄色を混ぜて緑色になる理屈を知らぬまま今日
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よそ見する 目・鼻・口が細切れになる瞬間を見てはあげない
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近くても優しく目を見て話す女性ひと「嬉しいルーツ」は赤子抱く母?
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