暴風雨 + ドデカい 雷音らいおんに 猫さんたちは ネコネコパニック
14
本屋にてパラパラめくる時刻表 わずかでもいい旅の空気を
23
ショーケース 並ぶことなき 露草を 連れて帰ろう 朝の窓辺に
21
寄らなけりゃ帰れないんだ店のママうちのママより優しいんだもん
9
音の無い波紋広がり雨静か濡れて揺れゆく後ろ髪かな
8
火曜日と今日は別もの 心が割れる音が目覚まし
4
バスタブに浸からないなんて人生の二割は損していると思うよ
2
うっせえよって思ったら肉を焼く 人もなかみはどうせおんなじ
4
シームレス・ストレスレスの製品で縫い目だらけのからだをつつむ
9
推し活は あし無き身には いとくるし あしのなる木の たね得てしがな
12
平日はスーパー駐車しやすかろ 思って行くも朝から満車 (特売日でもなし)
15
バスプール あまり見かけぬ 雀らが 足取り軽く 餌を探せり
16
台風の 打ち寄すごとに 思ひ出づ 相米慎二が かの名画
8
粗相せし我が猫 床をぬぐふ度 まめピカのりんごの香 爽やか
20
法事終え位牌が戻る仏壇に幾すぢもの香煙ゆらめく
17
サッカーのルールも知らずに応援の画面の前の我はレフリー
21
天井灯の カバーに潜む 遁術の 亀虫の奴 知恵をつけたな
14
合歓の花 ミストに霞む 中庭に 焚き火始まり マシュマロを焼く /Hotel The Day Osaka
11
パワハラの 親子台風 列島を 襲わんとする 爪は鋭く /ダブル台風七号と八号
14
「帰りたい」「元気になって」「またいつか」想いにしなる 病院の笹
34
降る雨を甘露と受けてアマガエル蓮のうてなに済まし顔だね
14
雨はやみ歩きはじめにポケットの硬い四角は傘立ての鍵
15
花屋には 並ばなくとも 露草は 朝の小径を 飾り微笑む
22
インゲンとひじきの胡麻和え予想より美味しく出来ただけで報われる
23
そんな事言うんだへえー なめくじに塩したやつになってやろうか
5
裏庭で雪いだはずの赤子泣く 眠れ眠れよ水となるまで
7
雨合羽着てても濡れて帰り来る自転車のに容赦なき雨
29
思い出を多く作れと言いし母 思い出話すべて忘れて
16
養蚕業 廃れ人の手 離れたる 桑が大樹と なりて繁れる
17
あぐらで挿し木をしながら口ずさむ この遠い道程のため
4