平太
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君が主役舞台に立てば華が咲く俺は影で輝きを支える お題・主役
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京の秋人波かきわけ清水や紅葉の海に山霞みゆく
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四季薄れ二季となる世の桜花紅葉とともに巡れと願う
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スキャンダル 世間の氷 きしむ音かくまうほどに 割れて知れ渡る お題・かくまう
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通帳に少しずつ増える数字の列一人でこっそりほくそ笑む夜半
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九十歳老後のために貯金始める安心という種をまく朝
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静けさに苔むす岩に山つくり剪定の刃に宇宙を見たり お題・盆栽
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夢破れ「But still I move on」と呟けば朝焼けの道希望が灯る お題・しかし
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金木犀記憶の路地に香り立ち過ぎし思い出約束の秋
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元カレと元カノが出会って恋におちるしかし喧嘩別れ 元元カレと元元カノになってもた
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法廷に崩れゆく嘘正義の秤かすかに傾き真実はどこへ
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ざわつきの収まりしとき法廷に氷より冷たい張りつめた空気が お題・裁判
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優しくて温かくて包みこんで利他の心を無償の愛で生きる お題・真心
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夕暮れにタンドールの炎もちもちとふっくらあつあつスパイスの余韻 お題・ナン
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阿で怒り吽で鎮める名コンビ千年の守り銀河に吠える お題・狛犬
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恐ろしやカマキリ女の執着で二十六年後に現れ自首逮捕され
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神の使い困った時に鎌合わせ拝み虫が吉兆願う お題・カマキリ
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母さんと栗の実煮てます囲炉裏ばた先に熊にあげな街に降りてくるか お題・童歌
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見慣れてる横顔ふいに愛おしく言葉にならぬ見えぬ糸なり お題・愛情
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サックスが夜更けのバーに切なく響き煙るネオンが 孤独を優しく包む
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しっとりと雨上がりの屋台熱燗注ぐ触れた指より恋があふれゆく
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しっとりと濡れ落ち葉踏む風の囁き君の名呼べば霧深くなる お題・しっとり
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潮騒に耳を澄ませば珊瑚の声千年の物語を語りつつ
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波の底 色が織りなす 夢の園赤桃白黒と 光り息づく お題・珊瑚
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人生は退屈すぎて困ってる今の趣味は趣味を探すのが趣味
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ゴミ箱へさよなら告げて古き手紙握り締めたらまだあたたかい
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取り説を捨てて悔やむや家電品 ゴミ箱の底夜明けまで掘る お題・ゴミ箱
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山脈を越えても越えてもなお高く人の営みちっぽけなこと
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雲まといノコギリ歯のようにそそり立つ地球の呼吸雄大語る
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漆黒を 駆ける3iアトラスよ 彗星かエイリアン舟か 応えてくれ
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