夕焼けの川面に浮かぶ橋のかげ渡月橋にも負けぬと思う
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赤ちゃんの抱き方我に説明し「やさしくね」っていじらし三歳
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数々の遣る瀬無さをも取り込みてやり過ごすことうまくなりゆく
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花粉など気にせず進む快晴の野鳥の森は出会いの連続
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源泉に 湧くる言の葉 かき混ぜて 生まれ流るる 数多の泡沫うたかた /リメイク
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停車する観光列車が田園にトラブル?違った撮影タイム/快晴の雪景色
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黒羊駝きみに 映る己れは 満面の 笑顔で黒羊駝きみを 見つめてた
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さようなら赤い煌めき胸に抱き いつかどこかで旅路の先で
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親といる限られた日は短くて元気なことはありがたいこと
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音無き寺 静かにながるる読経の中  父の生き様に思いを馳せて
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波静か 菜の花枯れ枝 ホトトギス 汽笛青空 飛行機雲
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おくすりを出しときますね 君にしか言えない本音も出しときますね
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宰相は軍拡狂女と謗られど 笑みで返せる肚を据えたり
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忍び合い貴女に分かるはずがない先の見えない夜霧の向こう
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行列や現世利益の祭神に 忍耐力を競ふがごとく
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梅蜜を 好むメジロは 梅の花 巡りて受粉 持ちつ持たれつ 
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君とゆく桜の階段抜けて空 耳そばだてて 孫はまぼろし
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法事でも 家族に会える 幸せは 格別でして ワクワク待つわれ
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戦って 憂き目に遭った 回数分 優しさ増した あったかいスープ
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さりげない友の言葉は宝物 ラーメン屋にて「いいこと言うね」
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自分から別れを告げた翌日はなぜかポテチが不味く感じる
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違和感は自分の声が1センチずれて聞こえる気づいてしまった
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柔らかく優しい君と離れるよ 温もりだけがそこにはあった
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邂逅を求めた街は何もない 近所のババアいつも小さい
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ペダルこぐ 青年ひとり 声弾む 見えぬ誰かと 繋がっている
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梅の木にミツバチの飛ぶのどけさよ雪国の春も近いでしょうか
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脳みそがないクラゲたち傷つきもしないのならばいっそ来世は
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深夜二時肩を落として灯を求む 冷蔵庫より小さき「おかえり」
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車窓より降りそそぐ陽は暖かし 春が手を差し伸べる如月
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沈丁花 不意に知らせて  春かおり 遥か居り
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