美月みん
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短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。

「また明日」ペダルを踏んだ夕暮れに君とおんなじ瑞雲を見た
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西陽避け風と歌へる竹林に雀一羽のつぶらな瞳
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「恋をした」 早退理由とするならば空の青さを忘れない午後
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箸を持つ親指の節ぎこちなく君と重ねて我に返りぬ
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ひと皿にたまごふたつのオムライス 僕には多めのタンポポ咲きて
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五年前ひとり流せし燈籠を ふたりで流せば夏の終わりぬ
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蝉時雨 七日を生ききる合唱はいのち潤す祈りとなりて
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父の味、苦笑まじりの力作は「ごはんですよ」を卵で巻けり/お題「佃煮」
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ブナの葉の陰に瑠璃色羽休め小さき会釈に一服の涼
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七日目を生ききる蝉の合唱は夕立を乞ういのちの賛美歌
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風渡る葦のさざめく満天の、君の人差し指に蠍座
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夏おでんほどよく染みた春菊と冷やした獺祭、祭りのあとの
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雨過ぎて夏の木立に陽が射せば流れてゆけり「さよなら」の棘
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グラス持つ時計の跡に残されし真夏の記憶は共犯めきて
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花火散る離れた手から「さよなら」は湖面に広がる波紋となりぬ
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君行きの切符売り場は混雑で入場券さえ手に入らない
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解かれた手のかたちさえ忘れえぬ何故と聞けずに夏は二回目
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神戸行き搭乗を待つその背にはコスモス揺れて想ふ人あり
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亡き母の目尻の皺をなぞりても苦労の数には遠く及ばじ
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過ぎし夏 俯き佇む横顔の麦わら帽子に灯る向日葵
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終点を見ない振りした二とせも蝉時雨降る待ちぼうけの夏
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『笑点』で締める日曜ビールぎ黄昏時は沈む日穏やか
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夕立に雨宿りする影ひとつ母の笑顔を重ねて見たり
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お揃いの君と選びし白シャツの残る香りは夏のため息
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金曜に君乗せしバス夜を抜け角を曲がれば約束の駅
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一昨年の水郷祭の約束は果たされぬまま髪を切れずに
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棚の隅 君待ち顔のタンカレー ソーダの泡に浮かぶ鼻歌
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天神の君と歩いた参道は祭りの賑わい見知らぬ顔で
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送りたい「久しぶり」の字消しながら五年の履歴に「好き」を重ねて
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水色の三角定規の辺の先、君と僕との交わるところ
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