美月みん
43
43
投稿数
180

初心者です。
短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。

サイフォンのコーヒーが沸く間だけ人待ち顔で時計見ないで
9
迷い子のきみを描きて深夜二時パレットにない愛しさの色
21
編みかけに冬を恋しく咳ひとつきみのセーター解かぬままに
21
串カツも花火の夜もTシャツも溢るる涙で蓋を閉じらむ
20
庭なりのローストトマトの瑞々し嬉しい誤算、夏の夕餉は
25
今更に満月の度きみ想う「月が綺麗」と言ったあのきみ/夏目漱石的な「ILoveYou」
18
迷い子か桜の実摘む椋鳥の嘴ひとつも朝日に溶けて
25
風静み戻れぬ夏と水郷の花火見あげる横顔に知る
25
みなみかぜ木漏れ日に揺るすずらんの白くささやく夏の気配を
29
指触るる戻れぬ夏のあることを花火見あげる横顔に知る
30
紫陽花の蕾を青く染めむる淡く陰りてひと雨を呼ぶ
35
春歌ふあなたがくれたカレンダー黒ねこ眠る四月めくらず
30
カタクリの花びらに染むギフテフよ初夏の別れは永遠となり/ギフテフ:幻の蝶
23
影ひとつ重ねて歩む回り道 月の灯りを地図として踏む
30
始発待つ白線に染むひとひらの雪なお白く朝を分かちぬ
30
小窓しか開けてもらえぬ恋なればすみれの香こそ残してゆかむ
33
絵日記のまあるい夏がくれたもの日焼けと青いビー玉ふたつ
28
ブラックの苦味覚へし夏の来る片方だけの揃ひのカップと
26
朝ぼらけ糠でたけ炊く香のなかに母の好物今さらに知る
30
暮れなずむ芥子の小道にすれ違ふ消えることなきあかき温もり
30
風光る横断歩道にタンポポら挙げる手に持つ旗の靡きて/ピカピカの一年生
26
早天に咲き初む薔薇の棘ひとつ露の染みゆきいよいよ尖る
26
午前二時涙の味と気づけずにチキンライスはあかく冷めゆく
24
懐に点すきいろの星ひとつシーツのテントはしろく膨らみ
23
ギフチョウが舞う空に染むヒサメユリ 別れは初夏なつの永遠となり/ギフチョウ:幻の蝶
19
雨上がり気だるい午後のTシャツは途方に暮れる夏の匂いに
35
地下鉄の泣けぬ堕天使、窓外に すみれに染まる心抱きて /すみれの花言葉「小さき幸せ」
23
浮世なるまことを問へば不条理も じつなる闇夜に月と隠れし
24
夕立に春を分かちし交差点 信号のあか濃ゆく滲みて
22
風誘ひ夏を予感すスズランのささやき歌ふ白き妖精
39