Utakata
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美月みん
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初心者です。
短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。
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サイフォンのコーヒーが沸く間だけ人待ち顔で時計見ないで
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迷い子のきみを描きて深夜二時パレットにない愛しさの色
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編みかけに冬を恋しく咳ひとつきみのセーター解かぬままに
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串カツも花火の夜もTシャツも溢るる涙で蓋を閉じらむ
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庭なりのローストトマトの瑞々し嬉しい誤算、夏の夕餉は
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今更に満月の度きみ想う「月が綺麗」と言ったあのきみ/夏目漱石的な「ILoveYou」
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迷い子か桜の実摘む椋鳥の嘴ひとつも朝日に溶けて
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風静み戻れぬ夏と水郷の花火見あげる横顔に知る
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みなみかぜ木漏れ日に揺るすずらんの白くささやく夏の気配を
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指触るる戻れぬ夏のあることを花火見あげる横顔に知る
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紫陽花の蕾を青く染め
初
(
そ
)
むる淡く陰りてひと雨を呼ぶ
35
春歌ふあなたがくれたカレンダー黒ねこ眠る四月
捲
(
めく
)
らず
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カタクリの花びらに染むギフテフよ初夏の別れは永遠となり/ギフテフ:幻の蝶
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影ひとつ重ねて歩む回り道 月の灯りを地図として踏む
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始発待つ白線に染むひとひらの雪なお白く朝を分かちぬ
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小窓しか開けてもらえぬ恋なればすみれの香こそ残してゆかむ
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絵日記のまあるい夏がくれたもの日焼けと青いビー玉ふたつ
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ブラックの苦味覚へし夏の来る片方だけの揃ひのカップと
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朝ぼらけ糠で
筍
(
たけ
)
炊く香のなかに母の好物今さらに知る
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暮れなずむ芥子の小道にすれ違ふ消えることなきあかき温もり
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風光る横断歩道にタンポポら挙げる手に持つ旗の靡きて/ピカピカの一年生
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早天に咲き初む薔薇の棘ひとつ露の染みゆきいよいよ尖る
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午前二時涙の味と気づけずにチキンライスはあかく冷めゆく
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懐に点すきいろの星ひとつシーツのテントはしろく膨らみ
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ギフチョウが舞う空に染むヒサメユリ 別れは
初夏
(
なつ
)
の永遠となり/ギフチョウ:幻の蝶
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雨上がり気だるい午後のTシャツは途方に暮れる夏の匂いに
35
地下鉄の泣けぬ堕天使、窓外に すみれに染まる心抱きて /すみれの花言葉「小さき幸せ」
23
浮世なる
真
(
まこと
)
を問へば不条理も
実
(
じつ
)
なる闇夜に月と隠れし
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夕立に春を分かちし交差点 信号のあか濃ゆく滲みて
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風誘ひ夏を予感すスズランのささやき歌ふ白き妖精
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