Utakata
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美月みん
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短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。
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箸を持つその指の節ぎこちなく君を重ねて我に返りぬ
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ひと皿にたまごふたつのオムライス 僕には多めのタンポポ咲きて
17
五年前ひとり流せし燈籠を ふたりで流せば夏の終わりぬ
27
蝉時雨 七日を生ききる合唱はいのち潤す祈りとなりて
25
父の味、苦笑まじりの力作は「ごはんですよ」を卵で巻けり/お題「佃煮」
18
ブナの葉の陰に瑠璃色羽休め小さき会釈に一服の涼
25
七日目を生ききる蝉の合唱は夕立を乞ういのちの賛美歌
30
風渡る葦のさざめく満天の、君の人差し指に蠍座
21
夏おでんほどよく染みた春菊と冷やした獺祭、祭りのあとの
18
雨過ぎて夏の木立に陽が射せば流れてゆけり「さよなら」の棘
17
グラス持つ時計の跡に残されし真夏の記憶は共犯めきて
15
花火散る離れた手から「さよなら」は湖面に広がる波紋となりぬ
21
君行きの切符売り場は混雑で入場券さえ手に入らない
21
解かれた手のかたちさえ忘れえぬ何故と聞けずに夏は二回目
21
神戸行き搭乗を待つその背にはコスモス揺れて想ふ人あり
25
亡き母の目尻の皺をなぞりても苦労の数には遠く及ばじ
28
過ぎし夏 俯き佇む横顔の麦わら帽子に灯る向日葵
21
終点を見ない振りした二とせも蝉時雨降る待ちぼうけの夏
26
『笑点』で締める日曜ビール
注
(
つ
)
ぎ黄昏時は沈む日穏やか
20
夕立に雨宿りする影ひとつ母の笑顔を重ねて見たり
27
お揃いの君と選びし白シャツの残る香りは夏のため息
20
金曜に君乗せしバス夜を抜け角を曲がれば約束の駅
18
一昨年の水郷祭の約束は果たされぬまま髪を切れずに
19
棚の隅 君待ち顔のタンカレー ソーダの泡に浮かぶ鼻歌
21
天神の君と歩いた参道は祭りの賑わい見知らぬ顔で
21
送りたい「久しぶり」の字消しながら五年の履歴に「好き」を重ねて
23
水色の三角定規の辺の先、君と僕との交わるところ
18
夢バスを乗り継ぐ先の畑には太陽を待ち俯く向日葵
20
二皿目 カルビの脂網に飛び 煙の向こうの目尻ほころぶ
20
夏の宵流星零れる瞬間にビールに触れた君の熱感ず
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