美月みん
47
47
投稿数
222

初心者です。
短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。

朝ぼらけ糠でたけ炊く香のなかに母の好物今さらに知る
30
暮れなずむ芥子の小道にすれ違ふ消えることなきあかき温もり
30
風光る横断歩道にタンポポら挙げる手に持つ旗の靡きて/ピカピカの一年生
26
早天に咲き初む薔薇の棘ひとつ露の染みゆきいよいよ尖る
26
午前二時涙の味と気づけずにチキンライスはあかく冷めゆく
24
懐に点すきいろの星ひとつシーツのテントはしろく膨らみ
23
ギフチョウが舞う空に染むヒサメユリ 別れは初夏なつの永遠となり/ギフチョウ:幻の蝶
19
雨上がり気だるい午後のTシャツは途方に暮れる夏の匂いに
35
地下鉄の泣けぬ堕天使、窓外に すみれに染まる心抱きて /すみれの花言葉「小さき幸せ」
23
浮世なるまことを問へば不条理も じつなる闇夜に月と隠れし
24
夕立に春を分かちし交差点 信号のあか濃ゆく滲みて
22
風誘ひ夏を予感すスズランのささやき歌ふ白き妖精
39
勝つまいと「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」を繰り返しグーを出さない影踏まぬよう
25
夜空咲き高鳴る鼓動の重なれば光る横顔ただ追ふばかり/花火大会の夜に
25
初夏つまむ君の箸先見つめをりセロリのあおさに気づく夕暮れ
31
藤散れば完了形の「愛せり」と知りて気づける高三の夏/サ行変格活用と。
21
紫陽花よ母の愛せしつぼみたちのぞく紫あさひを待てり
28
薫風の八東川はっとうがわを鯉渡し水の匂ひに聴く夏便り
25
散りゆくに父の米寿を祝はむと亡き面影に酌む朱の盃
26
憂鬱も紅茶に溶かし浮かべれば満ちる夕陽の色に染まらむ
31
藤を見る高三の日の夕暮れは数式を解く学食の窓
29
五月雨に躑躅つつじの揺るる窓外も君に浸りし想ひでのいろ
27
流れ星よ 悲しみ色の西の空 東の空では希望の待てり
24
カラタチの棘に刺されし傷ひとつ きみを失くせる心の真ん中
25
青々しき空の真珠よ アザミ咲く初夏待ちわびて穀雨とならむ
30
縁側でつに髪結ふ母が手の刻まれし皺 幾春越えて
32
日は暮れて留守を守れるオレンジの デスクライトはグラスを透かす
22
白くなく甘くもなくて温かい君との会話に加える砂糖
26
さよならとシロツメクサと旅をするきみを 許せる葉風のあお
26
夕陽さす昇降口ふと立ち止まり 微かな足音おとにきみと気づけり
34