Utakata
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美月みん
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短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。
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幼き日三つ編み結ひて刻まれし母の手の皺握り返しつ
21
熱を帯び消しゴムの角削れゆくきみの名前を書いては消し
19
ラタトゥイユ覚えし夏の夕餉にはふたつのグラスにトマトも映えて
22
きみからの真珠が人魚の涙だと触れた瞬間ぽつり零れた
21
約束の終の花火はただ青く、零れる涙に音の消えゆく
20
刺す糸が交差する時きみ想う結びめ作らず未完成のまま
19
桃を抱くきみに舞いおる瑠璃色の羽の一枚胸を飾りぬ
20
温くても清見オレンジ食べたくて満月のような八百屋に寄ろう
17
きみ推しの赤いアディダススニーカー ハードオフにも並んでいたり
18
深夜二時きみを描きて画用紙に愛しさだけしか色見つからず
28
母の縫う赤いかばんに飛ぶ音符スキップ弾ませ稽古の初日
31
カフェを出て傘を開いたその時に蓋を閉じてた終わりに気づく
22
夕立に夏を分けゆく交差点 滲んで流れた信号のあか
24
放課後に地球を守る秘密基地シーツを透かす
トーチ
(
懐中電灯
)
の明かり
19
胃薬がお守りになる低気圧赤いブーツで水溜まり蹴る
25
ピカチュウも向日葵畑も黄昏も黄色い絵の具に君が足りない
22
瑠璃色の涙をくださいひと粒が泉となって大河に還る
22
幾千の西へと沈む涙こそ百合の花弁に結ぶ朝露
23
懐の明かりで灯す宝地図シーツのテントは秘密の基地へ
19
夕映えの昇降口に影ひとつ遠き足音きみと気づきぬ
20
編みかけの君のセーター咳ひとつ解かぬままに春を追い越し
25
夕暮れに青きセロリを箸にとる君が摘んだ瑞々しき初夏
21
サイフォンのコーヒーが沸く間だけ人待ち顔で時計見ないで
18
迷い子のきみを描きて深夜二時パレットにない愛しさの色
23
編みかけに冬を恋しく咳ひとつきみのセーター解かぬままに
21
串カツも花火の夜もTシャツも溢るる涙で蓋を閉じらむ
19
庭なりのローストトマトの瑞々し嬉しい誤算、夏の夕餉は
24
今更に満月の度きみ想う「月が綺麗」と言ったあのきみ/夏目漱石的な「ILoveYou」
17
迷い子か桜の実摘む椋鳥の嘴ひとつも朝日に溶けて
25
絡む指最後の夏と水郷の花火見あげる横顔に知る
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