Utakata
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美月みん
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短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。
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石けんのほのかな香り新米くん仕事もキレイな職人気質
22
傘たたみ一段上った歩道橋 スマホの画面に虹を描きて
27
「淋しい」を集めて雨に乗せたならミの
♭
(
フラット
)
を奏でるだろう
24
腕枕ラケット振りし君の手よ時計の跡に夏を返して
18
朝湯浴びビールサーバー注ぐきみの滑らかなる腕ひと筋の汗
17
湯気の先二度頷きて笑み零れ天津チャーハンで仲なおり
17
ふみちゃんの母さんの味ちらし寿司、椎茸の手間を今に知りたる
19
味噌少々母から受け継ぐ隠し味きみ得意げに襞をつけおり
21
ホルモンや滴る脂は炭に爆ぜ食わず嫌いを君に詫びます
18
オムライス君から初めてリクエスト名前描こうか迷うも嬉し
28
ふたりぶん茹で過ぎた麺「ごめんね」も明太に添うスパイスとなる
16
手のひらに淡く染まった撫子は満ちゆく月の残した香り
17
秋雨に君と逢わない日が続きピアスの穴も塞がるだろう
22
ひとりをり熟れたる桃のうぶ毛撫で沈む指先果汁を湛む
21
包
(
くる
)
まれて夢見ごこちに懐かしの朱く染まりぬチキンライスよ
14
栗を剥く母の背中の小さきに声かけられず十三の秋
24
海の声。夏の残像夕立に君は前髪濡らして俯く
14
雨宿り相客のきみ尾も濡れてふわり目が合うぼっち同士ね
21
香を放つ盛りを過ぎし桃ひとつ沈む指先果汁を湛む
18
鳴き声で君だとわかる 角の先、尻尾を揺らしてちょこんと座る
23
日輪の大地を蹴って踏みしめて命の鼓動、脈々と繋ぐ
23
ふるさとの稲穂を撫でる涼風に今日こそ生きむ九月朔日
23
白檀の香りを纏い手を合わす涙ひとつぶ孝行なれと
24
通り雨ビニール傘越し香り立つ君の
項
(
うなじ
)
が眩しく揺れる
24
引き出しに推敲重ねた恋文は八十円の切手そのまま
32
蜜絡む大学芋を作る手をじっと見つめた小二の九月
25
透けてゆく君の頬には色がなく夕焼け色の涙ひと粒
26
「また明日」ペダルを踏んだ夕暮れに君と
同
(
おんな
)
じ瑞雲を見た
33
西陽避け風と歌へる竹林に雀一羽のつぶらな瞳
28
「恋をした」 早退理由とするならば空の青さを忘れない午後
23
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