美月みん
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初心者です。
短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。

母の縫う赤いかばんに飛ぶ音符スキップ弾む稽古の初日
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カフェを出て傘を開いたその時に蓋を閉じてた終わりに気づく
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夕立に夏を分けゆく交差点 滲んで流れた信号のあか
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放課後に地球を守る秘密基地シーツを透かすトーチ懐中電灯の明かり
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胃薬がお守りになる低気圧赤いブーツで水溜まり蹴る
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ピカチュウも向日葵畑も黄昏も黄色い絵の具に君が足りない
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瑠璃色の涙をくださいひと粒が泉となって大河に還る
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幾千の西へと沈む涙こそ百合の花弁に結ぶ朝露
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懐の明かりで灯す宝地図シーツのテントは秘密の基地へ
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夕映えの昇降口に影ひとつ遠き足音きみと気づきぬ
21
編みかけの君のセーター咳ひとつ解かぬままに春を追い越し
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夕暮れに青きセロリを箸にとる君が摘んだ瑞々しき初夏
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サイフォンのコーヒーが沸く間だけ人待ち顔で時計見ないで
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迷い子のきみを描きて深夜二時パレットにない愛しさの色
24
編みかけに冬を恋しく咳ひとつきみのセーター解かぬままに
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串カツも花火の夜もTシャツも溢るる涙で蓋を閉じらむ
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庭なりのローストトマトの瑞々し嬉しい誤算、夏の夕餉は
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今更に満月の度きみ想う「月が綺麗」と言ったあのきみ/夏目漱石的な「ILoveYou」
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迷い子か桜の実摘む椋鳥の嘴ひとつも朝日に溶けて
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絡む指最後の夏と水郷の花火見あげる横顔に知る
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みなみかぜ木漏れ日に揺るすずらんの白くささやく夏の気配を
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指触るる戻れぬ夏のあることを花火見あげる横顔に知る
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紫陽花の蕾を青く染めむる淡く陰りてひと雨を呼ぶ
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春歌ふあなたがくれたカレンダー黒ねこ眠る四月めくらず
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カタクリの花びらに染むギフテフよ初夏の別れは永遠となり/ギフテフ:幻の蝶
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ほろ酔いに影のふたつは重なりて月の灯りを地図として読む
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始発待つ白線に染むひとひらの雪なお白く朝を分かちぬ
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小窓しか開けてもらえぬ恋なればすみれの香こそ残してゆかむ
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絵日記のまあるい夏がくれたもの日焼けと青いビー玉ふたつ
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ブラックの苦味覚へし夏の来る片方だけの揃ひのカップと
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