Utakata
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美月みん
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短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。
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約束の終の花火はただ青く、零れる涙に音の消えゆく
19
刺す糸が交差する時きみ想う結びめ作らず未完成のまま
18
桃を抱くきみに舞いおる瑠璃色の羽の一枚胸を飾りぬ
19
温くても清見オレンジ食べたくて満月のような八百屋に寄ろう
16
きみ推しの赤いアディダススニーカー ハードオフにも並んでいたり
17
深夜二時きみを描きて画用紙に愛しさだけしか色見つからず
27
母の縫う赤いかばんに飛ぶ音符スキップ弾ませ稽古の初日
30
カフェを出て傘を開いたその時に蓋を閉じてた終わりに気づく
21
夕立に夏を分けゆく交差点 滲んで流れた信号のあか
23
放課後に地球を守る秘密基地シーツを透かす
トーチ
(
懐中電灯
)
の明かり
18
胃薬がお守りになる低気圧赤いブーツで水溜まり蹴る
24
ピカチュウも向日葵畑も黄昏も黄色い絵の具に君が足りない
21
瑠璃色の涙をくださいひと粒が泉となって大河に還る
22
幾千の西へと沈む涙こそ百合の花弁に結ぶ朝露
22
懐の明かりで灯す宝地図シーツのテントは秘密の基地へ
18
夕映えの昇降口に影ひとつ遠き足音きみと気づきぬ
19
編みかけの君のセーター咳ひとつ解かぬままに春を追い越し
25
夕暮れに青きセロリを箸にとる君が摘んだ瑞々しき初夏
20
サイフォンのコーヒーが沸く間だけ人待ち顔で時計見ないで
17
迷い子のきみを描きて深夜二時パレットにない愛しさの色
22
編みかけに冬を恋しく咳ひとつきみのセーター解かぬままに
20
串カツも花火の夜もTシャツも溢るる涙で蓋を閉じらむ
18
庭なりのローストトマトの瑞々し嬉しい誤算、夏の夕餉は
23
今更に満月の度きみ想う「月が綺麗」と言ったあのきみ/夏目漱石的な「ILoveYou」
16
迷い子か桜の実摘む椋鳥の嘴ひとつも朝日に溶けて
24
絡む指最後の夏と水郷の花火見あげる横顔に知る
23
みなみかぜ木漏れ日に揺るすずらんの白くささやく夏の気配を
27
指触るる戻れぬ夏のあることを花火見あげる横顔に知る
28
紫陽花の蕾を青く染め
初
(
そ
)
むる淡く陰りてひと雨を呼ぶ
34
春歌ふあなたがくれたカレンダー黒ねこ眠る四月
捲
(
めく
)
らず
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