Utakata
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美月みん
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初心者です。
短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。
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暮れなずむ駅の階段 手すりには傷の数だけ笑顔、泣き顔
26
春めきて微睡む縁側 そよ風に清き鈴の音 季節を忘れ
23
陸橋に揺れるスカート西陽差し冬の終わりは風の音に知る
28
針を止め欠伸のひとつ伸びをして夜の明けたるにひとりと思ふ
26
深夜二時肩を落として灯を求む 冷蔵庫より小さき「おかえり」
21
春冷えに白く膨らむ花たちを束ねて行かむ清き風待ち
23
氷雨ゆき軒の下こそ暖めつ 虹の青いろ冴へ冴へと見ゆ
21
羊羹の栗大き方きみに遣りふと手の触れし春炬燵かな
26
放課後も解けぬ問題 青ペンは数式よりも君の名なぞる
29
浅瀬ゆく小石の光り掬わむと水に透くる手幼き紅葉
22
振る袖を羽根とぞ広ぐ青き君 舞ひ立つ時を今と知るらむ
23
鼻の粉さえ厭わずに口つぐみ羽根は狐と君の焼き上げ
16
切りたての君がショートの襟足よ 春空仰ぎわれ頬赤め
21
肩触れつ 春待ちバスは宙を駆け無限の星をひとつずつ巡る
22
宵闇を
兵児帯
(
へこおび
)
緩め歩を運ぶ 金魚片手に繋ぐ父の手
19
春想ふ 砂の丘へと伸びる影 そっと繋ぐ手熱を帯びゆく
20
握る手は嘘なきものよ 終電に 息の白さと「またね」の蒼と
21
花ひとつ新芽に咲けるサボテンの 人の痛みに寄り添わむとか
21
オレンジに背を染められし 縁側で編む手を止めて微睡む午後よ
18
父の歳追ひこす春の来むとする 遺せる文字の飛龍のごとき
23
カップへと琥珀の滴る音さへも 君待つ時を満たしてゆかむ
19
満ちる月 炬燵に入りて 羊かんを 栗の寄りしぞ君へと分けむ
22
「オレンジのスノームーンよ」出窓から夏目漱石的に伝えむ
15
若草の泉に寄り添ひ陽に向かひ 雲雀と歌ひ風とそよげる
17
内なるや鬼にも五分の魂よ 熱を知るほど生きむとせむか
19
碧色のコップの欠片よ 夜を更かし 血に染まる指じっと眺むる
16
ブラックの苦味覚へし冬の来る 片方だけの揃ひのカップと
19
痛みさへ消えゆかむかな 微かなる 蜜の香りか君の刺しあと
17
遠ざかる特急見送るポケットで入場券はチクリと刺さる
21
母の背を追ひ越し時ぞ誓ひけり 嵐の日こそ傘をさすらめ
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