美月みん
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短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。

青々しき空の真珠よ アザミ咲く初夏待ちわびて穀雨とならむ
28
縁側で三(み)つに髪結ふ母が手の刻まれし皺 幾春越えて
30
日は暮れて留守を守れるオレンジの デスクライトはグラスを透かす
21
白くなく甘くもなくて温かい君との会話に加える砂糖
24
さよならとシロツメクサと旅をするきみを 許せる葉風の緑(あお)く
24
夕陽さす昇降口ふと立ち止まり 微かな足音(おと)にきみと気づけり
32
早天の薔薇の棘こそ緑濃し朝露浴びていよいよ尖る
31
エンドウ(ヤハズエンドウ)と寄り添ひ咲ける一輪の オランダアヤメに母を見つけし
30
半夜雨の最後の既読「おやすみ。」が何度も何度も淡く滲んで
29
蓮の白 錦糸に海老の紅はねて友を寿(ことほ)ぐ母の膳かな
31
終電に残した想ひを迎へにと素足で翔ける金星の端
21
アネモネの種の息づく夜明けには紫一輪立つ石段の端
29
君といた春そそぐ海ふかみどり 炭酸水と後悔で割る
26
朝仕事 糠まみれ炊く筍よ母の好物今さらに知る
30
通りあめ真白きシャツはシャボンの香 きみを抱きしむ夏の匂ひと
22
紫を朝日に染むるアネモネよ 石段の端(は)に凛として立つ
24
君の居ぬ右側慣れぬ夕暮れにオレンジ染まる影のひと筋
25
アネモネに「儚き恋」の花言葉 紅雨のしずく花弁ゆらす
29
笑み揺れてオレンジに染むチューリップ上る観覧車 向かい合わせに
25
風光る横断歩道をタンポポら揺るランドセル上げる手揃え
26
石鹸の匂いと君を抱きしめる 裾を揺蕩(たゆ)らす風の優しき
24
縁側に膝を並べし宵の口ビール片手に春のお月見
26
「おやすみ」と夜の静寂に届く音は雫落ちるにかき消されゆく
19
風薫る薔薇の棘まで緑濃しふんはり咲きて紅色に染む
26
水温み駆け足でゆく白き砂ちいさき手から鼓動の伝はる/妹との思い出
22
霧雨の花はしとりと散りゆきて繋ぐ手解く「さよなら」もなく
27
父が刺すボタン外れしワイシャツも窓打つ雨もみずいろの濃し
24
緑(あお)冴えしえんどう豆をともに剥く母の指先ふと見つめおり
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春疾風 凍てし涙の乾くころコート脱ぎ去り光纏はむ
23
笑み揺れてオレンジに染むチューリップ白き花びら観覧車の窓
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