Utakata
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美月みん
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短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。
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朝を待つ鏡の奥の静けさに光り零れる涙を拭う
22
卯月満つ 藍裂くほどの静寂に
木群
(
むらだち
)
のぞく月ぞうつろふ
22
春ゆく日 きみの季節のうつろいを 気づけなかったぼくはミツバチ
19
ランドセル揃う足並み風光り横断歩道にタンポポは咲く
29
待つ君の背中に滲む「さよなら」に花の香りを添えて返そう
24
石鹸の匂いに君を抱きしめる私の行方を花は知らない
15
水温み駆け足でゆく白き砂 遠く人かげ予感の走る
20
いとはじと 鼻の頭の粉さへも 羽根は黄金と君の焼きあぐ/美味しい餃子になりました。
19
風となり卯月の君へ捧ぐのは散り急く白き菫の香こそ
22
入学を祝う鶯うららかに 揃いし蕾ら春風纏ひ/蕾のような新入生を祝って
23
想ひ出も春の嵐に散りゆけばコート脱ぎ捨て光纏はむ
25
水泡
(
みなわ
)
こそ逢瀬のごとに透き通り 壊れぬうちに君を忘れむ
21
散るを待ち契りを結ぶ 澄心と忠義の桜 千々に乱れ咲く
21
最終便 繋ぐ右手の温もりと左手刺さる入場券と
25
散るを待ち契りの丘に咲き誇れ 月に逢ふため生ける桜よ
22
宵闇の月下の花は色褪せぬ 影も見ぬままただ散るを待つ
26
月ぞ知る 君待つ宵の儚さと僅かな逢瀬の愛おしきかな
21
春待ちの弧を描く月笑みこぼし明日ゆく君の標とならむ
21
きみ包む毛布の手ざわり確かめてそっと伸びする日曜の朝
26
石段を先ゆく君の背に春の終わりを告ぐる蒼き雷鳴
28
最終の特急見送るポケットにチクリと刺さる入場券の
23
繋ぐ手を見咎められるふたりこそ花の命と咲くを止めえぬ
23
春のゆく花は散り際見定めつ繋ぐ手解く「さよなら」もなく
27
花散るや 最後の一行「おやすみ」と柑橘の香をほのかに残し
22
日曜の君が残した檸檬の香 枕を抱きてそっと目を閉じ
26
五月雨やボタン外れしワイシャツに針刺す父の指見つめをり
27
二時の列「クジラ」のあとの「ラーメン」で決着つきて煮干しも薫る/しりとりで並ぶ
15
春の果て 城の桜を縁どりにシャッターを押す君の指先
21
花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎとり卒業とせむ
31
鉄錆を研ぎ澄ませれば三日月の芯より清き真(まこと)極めり
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