美月みん
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短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。

みなみかぜ木漏れ日に揺るすずらんの白くささやく夏の気配を
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指触るる戻れぬ夏のあることを花火見あげる横顔に知る
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紫陽花の蕾を青く染めむる淡く陰りてひと雨を呼ぶ
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春歌ふあなたがくれたカレンダー黒ねこ眠る四月めくらず
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カタクリの花びらに染むギフテフよ初夏の別れは永遠となり/ギフテフ:幻の蝶
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ほろ酔いに影のふたつは重なりて月の灯りを地図として読む
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始発待つ白線に染むひとひらの雪なお白く朝を分かちぬ
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小窓しか開けてもらえぬ恋なればすみれの香こそ残してゆかむ
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絵日記のまあるい夏がくれたもの日焼けと青いビー玉ふたつ
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ブラックの苦味覚へし夏の来る片方だけの揃ひのカップと
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朝ぼらけ糠でたけ炊く香のなかに母の好物今さらに知る
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暮れなずむ芥子の小道にすれ違ふ消えることなきあかき温もり
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風光る横断歩道にタンポポら挙げる手に持つ旗の靡きて/ピカピカの一年生
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早天に咲き初む薔薇の棘ひとつ露の染みゆきいよいよ尖る
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午前二時涙の味と気づけずにチキンライスはあかく冷めゆく
23
懐に点すきいろの星ひとつシーツのテントはしろく膨らみ
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ギフチョウが舞う空に染むヒサメユリ 別れは初夏なつの永遠となり/ギフチョウ:幻の蝶
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雨上がり気だるい午後のTシャツは途方に暮れる夏の匂いに
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地下鉄の泣けぬ堕天使、窓外に すみれに染まる心抱きて /すみれの花言葉「小さき幸せ」
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浮世なるまことを問へば不条理も じつなる闇夜に月と隠れし
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夕立に春を分かちし交差点 信号のあか濃ゆく滲みて
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風誘ひ夏を予感すスズランのささやき歌ふ白き妖精
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勝つまいと「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」を繰り返しグーを出さない影踏まぬよう
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夜空咲き高鳴る鼓動の重なれば光る横顔ただ追ふばかり/花火大会の夜に
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初夏つまむ君の箸先見つめをりセロリのあおさに気づく夕暮れ
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藤散れば完了形の「愛せり」と知りて気づける高三の夏/サ行変格活用と。
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紫陽花よ母の愛せしつぼみたちのぞく紫あさひを待てり
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薫風の八東川はっとうがわを鯉渡し水の匂ひに聴く夏便り
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散りゆくに父の米寿を祝はむと亡き面影に酌む朱の盃
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憂鬱も紅茶に溶かし浮かべれば満ちる夕陽の色に染まらむ
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