Utakata
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美月みん
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短歌に出逢い、言葉を紡ぐことがとても楽しく美しいことだと知りました。
私にとって歌を詠むことは「心の浄化」です。
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カタクリの花びらに染むギフテフよ初夏の別れは永遠となり/ギフテフ:幻の蝶
21
ほろ酔いに影のふたつは重なりて月の灯りを地図として読む
29
始発待つ白線に染むひとひらの雪なお白く朝を分かちぬ
28
小窓しか開けてもらえぬ恋なればすみれの香こそ残してゆかむ
32
絵日記のまあるい夏がくれたもの日焼けと青いビー玉ふたつ
27
ブラックの苦味覚へし夏の来る片方だけの揃ひのカップと
24
朝ぼらけ糠で
筍
(
たけ
)
炊く香のなかに母の好物今さらに知る
28
暮れなずむ芥子の小道にすれ違ふ消えることなきあかき温もり
28
風光る横断歩道にタンポポら挙げる手に持つ旗の靡きて/ピカピカの一年生
24
早天に咲き初む薔薇の棘ひとつ露の染みゆきいよいよ尖る
24
午前二時涙の味と気づけずにチキンライスはあかく冷めゆく
22
懐に点すきいろの星ひとつシーツのテントはしろく膨らみ
21
ギフチョウが舞う空に染むヒサメユリ 別れは
初夏
(
なつ
)
の永遠となり/ギフチョウ:幻の蝶
17
雨上がり気だるい午後のTシャツは途方に暮れる夏の匂いに
33
地下鉄の泣けぬ堕天使、窓外に すみれに染まる心抱きて /すみれの花言葉「小さき幸せ」
21
浮世なる
真
(
まこと
)
を問へば不条理も
実
(
じつ
)
なる闇夜に月と隠れし
23
夕立に春を分かちし交差点 信号のあか濃ゆく滲みて
20
風誘ひ夏を予感すスズランのささやき歌ふ白き妖精
37
勝つまいと「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」を繰り返しグーを出さない影踏まぬよう
24
夜空咲き高鳴る鼓動の重なれば光る横顔ただ追ふばかり/花火大会の夜に
23
初夏
摘
(
つま
)
む君の箸先見つめをりセロリの
緑
(
あお
)
さに気づく夕暮れ
29
藤散れば完了形の「愛せり」と知りて気づける高三の夏/サ行変格活用と。
19
紫陽花よ母の愛せしつぼみたちのぞく紫あさひを待てり
26
薫風の
八東川
(
はっとうがわ
)
を鯉渡し水の匂ひに聴く夏便り
23
散りゆくに父の米寿を祝はむと亡き面影に酌む朱の盃
24
憂鬱も紅茶に溶かし浮かべれば満ちる夕陽の色に染まらむ
30
藤を見る高三の日の夕暮れは数式を解く学食の窓
27
五月雨に
躑躅
(
つつじ
)
の揺るる窓外も君に浸りし想ひでのいろ
25
流れ星よ 悲しみ色の西の空 東の空では希望の待てり
23
カラタチの棘に刺されし傷ひとつ きみを失くせる心の真ん中
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