だって英国紳士は傘ささないしと言いながら走る駅ナカ 身軽さの代償
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おしゃれより何より薄い服を着て勇み出でたり健診は雨
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神様もストレス溜まれば過呼吸になるかならぬか今は聞けねど
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苺って最後にとっとく僕だから今まだ好きって君に言えない
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丸めたるゼミのプリント覗いたら君が振り向き時間が止まる
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既読にはなったとしてもならずともゆらゆら揺れる赤チューリップ
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窓の外 帰る子たちのかんばせが はっとし輝く カレーの魔法
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我 田舎わが いなか 夜のとばりは 駆け足で… 都会まちの暮らしは 楽しいですか…?
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気の置けぬ友との語らい時忘れドリンクバーの有り難きこと
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ひざのうえ ねこはえきたい液体 やわらかく くにゃりともたれ からだあずける
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ねぇじぃじ ばぁばは運転できないの❓ 真顔で聞く孫 たじろぐ我が妻
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もしかして目が合っただけで舞い上がるこれぞ「青春」勘違いでも
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バスを待ち雨に降られて傘ひらく小さく小さく身をこごめる
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もうそろそろ全てをやめにしませんか なんちゃってウソもうなんちゃって!
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招かれた酒場に寄りてカウンター落ち着いて呑むひととき愉し
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雨の降るひとりの部屋は寒寒と雨音を聴く静けさもよし
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好きなことして生きたかった好きなことがなんなのかもう分からないけど
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気圧のせい寝不足のせいどんな理由があれどそこに地獄があるだけ
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初夏のほてりを持ち去りし梅雨冷えに 重ね着の温もり恋しけり
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どこのチゲ?made in母文句ある? 店がやれると息子が持ち上げる😝
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夕立に なす術もなく 立ちつくす 信号待ちで 水行のごと
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情熱と半ば無縁なわが生に火種を求め此処に立つ
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ジャスミンを支える管に長虫がひょっこり顔出す共存は無理😱
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なめくぢのなぞっていった視界にはどこか屈折してる光も
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五月晴れ 田の神育む玉苗に そよぐ鳶の音 風まだすが
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逝きしひとの 触れ得ぬサイト 残りたり 消すすべもなく 時のみ積もる
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ゴーヤーのみどり冴えざえ 夏のいろ 時節はやうやう梅雨のはしりと
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古古米は安いまずいと議論する政治家たちは古古米買わぬ
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しとど降る 額紫陽花ガクアジサイの 輪が咲いて 亡母ははの思い出 ふとよみがえる
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朝顔と君の横顔花開く 笑顔咲く君見つめていたい
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