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名を知らぬあの人として
解
(
ほど
)
く手よ優しいはずの春の名残りに
14
そんな事知らずに生きていけたのに。もう帰れない純なわたしに
7
ねぇ、だあれ?隣にいてもスマホばかり。フリック音がひどくうるさい
6
食べたことないかえるが鳴いてる飲んだことない水たまりの中で
5
春風に 舞い立つ心 人々は 浮かれ飛び交う わたげの如く / 新学期
25
側溝に掃き寄せられた花びらで 女の美麗の一瞬を知る
9
櫻木の根元に埋
(
うづ
)
もる屍の 長い睫毛に付着する泥
9
そぞろ歩き いつの間に木々の若葉萠え 目にもこころにも沁み渡りゆく
20
あなたへと夕飯をリクエストする手紙の返事より早く来る飛翔体の通知
8
ブロンソン脳裏に映るクラウディア風の平原スキャット渡る
11
桜色絨毯如く散る上に黄色い花の蒲公英が咲く
10
シャッターが切られる前にキスしたい綺麗な写真なんていらない
8
幼き日「馬のベロ」だと教わって今もそう呼ぶ木蓮の花
35
ひとりぼっちでたたずむわたしに あなたは声をかけてはくれない
6
退勤の時に出やすいじんましん ホッとしているサインらしくて
31
道挟み 日陰と日影の 匙加減 満開の花 散る花もあり
22
新生活one styleを二人にてゴミ箱さえもひかり輝く
11
書けないよ 毒の強さが 際立ちて 「屁の河童」さんに 脱帽👒します
16
アルペジオ小川のように耳流れ春の
コード
(
季節
)
が素肌に纏う
12
つんでれの春と出逢って三十年桜のようにいつも降られ、て
10
伝書鳩(みみたぶ触れて)吉報と「i」が交わり春風吹けり
9
令和の「令」レ点をくわえ和を発令怜悧な君は黎明、と鳴る
7
「返して」と言わずに見上げる青空は 飛ばされた分近くなるかな
21
空を舞う私のシャツはカモメへの 春のギフトと決めた午後です
32
ムダなもん 削ぎ落として 佇まう 結局のところ シンプルがええ
11
リード越し抱きつく犬の名も知らず朝の散歩はあなたをとめて
12
花見じゃなくて葉見だねと振り返る 君はスマホを見つめたまま「は?」
8
帰り道 風に向かって 花吹雪 その一瞬は 坂本冬美(さん)
14
丸美屋のたまごふりかけかけたならミモザの花がご飯に咲いた
38
遠近
(
おちこち
)
に残る雪山飛び越えて旅だつ白鳥鳴きかわしつつ
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