青井
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投稿数
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半額になった紅白かまぼこをカゴに入れつつ年が始まる
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年越しの瞬間配信見逃して25年にシークバー戻す
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日常は変わることなく昨日の腰の痛みとともに年越す
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クリストは誰のことかと親に問う悲しき玩具を与えられし子
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柚子湯にも浸からずカボチャを食べずとも日は暮れていく12月22日
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本心の悩みを聞いてくれるのは顔も知らない「@yukimasa」
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ラヴォワジエが発見するまで人間の理性と心を満たした酸素
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「井戸水の方が温かかったのよ」ごぼうを洗う祖母が呟く
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もしかして君も渋谷に来てるかも知れないからとマルニのニット
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休み明けパーマをかけた君の髪 疑似餌のようにふわふわ揺れる
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カーディガン越しの背中の形さえカッコいいから後ろを歩く
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軒先に柿を吊るして冬を待つ 食べ頃の実は祖母のみが知る
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息白く 朝日は橙 空は青 電車は緑 会社はブラック
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西向きの窓に夕陽が落ちる頃、母のラパンが駐車する音
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実家ではやかんで10分かけていた湯たんぽづくりケトルで2
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無花果とザクロとあけびをビヒダスに混ぜる田舎のアサイーボウル
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もうすでに囲まれているマライヤと竹内まりやに山下達郎
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「ほら今日はハロウィンだから食べなさい」鉢に盛りたるカボチャの煮つけ
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人参と一緒に入れたじゃがいもが煮崩れている私のシチュー
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すきま風がちょうどいいくらいの季節は何日持つだろうか
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トーストにたっぷりバターを塗る時はなんだかコソコソしてしまいます
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押し入れの最下段から引き抜いて毛布一枚重ねる10
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青春はここに詰まっていたんだよ ブラウン管と Windows me
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2時過ぎてゲーム実況チャンネルを1万人と1人で見てる
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機を織るように縦横組み合わず、つぎはぎ生きる襤褸を着たまま
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怖かった夜が私の居場所になり、太陽が昇る朝を恐れる
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終電がなくても生きて行ける場所いっぱい知っているんだごめんね
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「ハイキング日和ですね」と言いながら山登りなんてしたことがない
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一人でも茄子を焼きます 大根も生姜もおろして端に添えます
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夜ふかしに小腹がすいて冷蔵庫漁り出てくる名残のアイス
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