カギザキ + 7
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十数年ぶりの短歌復帰です。

の背にも粘り付きたる悔いがあり それでも顔上げ歩く強さよ
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あの夜に彼を選んでたらなんて いえない言葉 喉元の奥
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エクレアがあるよと誘惑 午前二時レーゾーコという四角い怪物
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君に吐くきっと最後の嘘になる「君がいなくても私は平気」
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寒さよりおしゃれが大事な年齢としもあろう だけど見ているこっちが震える
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木漏れ日にマフラーたゆたう恋女 独りの風は目に染みるもの
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安っぽい椅子に一人で座ってる 青いソファーは広すぎるから
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人は会い愛され別れて淋しさの本当の意味を知ると分かった
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よちよちと歩いてた時は合わせてた 歩調を今では息子が合わせ
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階段を降りる時には左手を 添える手すりにいつからだろう
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右側は歩く人用 暗黙に決められているエスカレーター
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いつのまに恋に高鳴る胸を知る 青き時代の死なない少女
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僕たちが夜を一緒に越えたのは 寂しさを埋める為だけじゃない
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触れられた指の細さに驚きて 腕引っ込めし十四の夏
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涙など見せない貴女のぼくで居たい だからこの手は離せないんだ
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末妹がコップを割ったと言う次男 そんなに怒るな所詮100
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10月の5日に貴女と逢う僕は地下鉄に乗る自分を想う
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君を抱き時が止まればそう願う それは叶わぬ朝日を睨む
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寝坊した? まだ濡れた髪シャンプーの香りと見慣れぬスポーツシューズと
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長男が生まれた朝に後悔す 酷い時代に落としたものだと
8
末妹とのままごとだってちゃんとやれ 子供騙しで子供は騙せぬ
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去りゆくは他人の背中だ女は言う ないものねだりの貴方はいらない
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僕の声聞いてか聞かずか窓際で 君が見つめた桃色の空
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日の入りの早くなりたる秋空に 雲は流れて草花舞いて
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通販の僕には小さいニット帽 娘に被せて可愛い親馬鹿
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揺らされて口づけしても爪を立て そんな痛みも恋しく秋風
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『父親は泣かないもの』と信じてた 五歳児ドアに手を掛け佇む
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長き脚すらりと伸ばして水溜まり 跳び散る水玉 湧く湧く歓声
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親が死に僕が死にゆき 子が続く 順番通りだ泣くのは終わり
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明日の朝 いつもと同じに世は動き テレビは笑顔を映すのだろうか
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