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女童(めわらべ)の ように小さき 母の肩 揉み参らせて 淋しかりけり /母を恋ふる記
19
梅の花 生物学的 分類が バラ科桜属やって 知らんかったわ
8
時計
(
とき
)
を見て まだかまだかと 待つホーム 春の
刻
(
きざ
)
みは 花びら舞いゆく
27
太陽の
眩
(
まぶ
)
しき光
背
(
せ
)
に受けて わが
身
(
み
)
は
星
(
ほし
)
と
静
(
しず
)
かに燃ゆる
19
春浅く 霞かかりて 朝陽射す 光りあたれど 蝋梅萌えず 里山寒し その影独り
5
小庭辺(さにわべ)を 行きつ戻りつ 中日(ちゅうにち)の 眩しく白き 割烹着の母 /彼岸中日
14
遠き日の 彼岸に会いし 人々を 偲ぶともなく ぼた餅を食(は)む /3月20日彼岸中日
16
「雑草という草は無し」
過
(
よぎ
)
りつつ 次々抜き取る我非情なり? /牧野富太郎博士の言葉より
16
一緒だね 二日酔いを 報告しあう まだ続いてる 昨日の余韻
8
ヨーイドン
津々浦々
(
つつうらうら
)
へこちらではひと足先に桜咲いたよ
24
「うたかた」の色取り取りの生活を眺めておれば今日も安穏
12
多様性だからといってなにもかも受け入れるほどタフではなくて
20
借りに行き積読してる図書館の本チラ見して 彼岸中日
20
春風が 優しく
頬
(
ほお
)
をなでるから 彼の温もりは もう忘れよう
5
白銀の 黄色一色 春はそこ 朝陽こぼれ メジロさえずる
7
西陽差す 社史編纂室の ブラインド 埃の先の 背の焼けた本
6
仏壇の蔭に身を寄す蜘蛛の子よ まわれ右する掃除機の先
22
1番
(
とくべつ
)
に なれなかった哀しみを 吹き飛ばして くれ
春十番
(
はるじゅうばん
)
11
幕末の時代も生きた老木よ映した景色を伝えてほしい
11
今朝もまたぼんやりな空に「また今度」と見送りきめたマザー牧場
11
憧れは酒を友とし書を師とし晴耕雨読悠々自適
13
覗き込む青白い顔ついてくる疾走中の夜の高速
9
いたんだよ柳の下で真夜中に白い衣装で髪振り乱し
9
夢で見た俺の死に顔そっくりだ鏡に映る目を閉じた顔
10
朝の水溺れるほどに飲み干して溺れてそして戻ってきた身体
6
くさや好き差別されても耐へぬいて 妻に隠れて独り味わふ
19
旅の空 西陽射す 茜色 草の葉萌えず 道を急がず その影坐して 山の端霞む
5
炊きたてのご飯にのせたうにくらげ 着色料でも旨ければよし
13
ほー法華経 千葉の田舎の工場の駐車場にて初鳴きを聞く
24
自分史をながなが語る男には あくびとともに哀しみ誘う
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