マスクして帽子かぶってメガネかけた そんな姿が不審でない今日
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言いたくて 言いたいことを 言えぬまま 放っておけば 心が歪む
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お好み焼きは材料を混ぜて作るらしいと知った小六の冬休み
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満開の金木犀や 見事なり 嗅ぐにはすこし 背が足らぬけど
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たくさんの 宿題抱えた ぼくをみて キリギリスだねと 父が笑った
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木枯しで冷へ込みぬ朝 穏やかな日差しが 秋を連れ戻しけり
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狼や 鬼を改心 させるには 命を捨てる 覚悟はあるか
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児童館 恐い顔した 狼が 怒鳴り散らして 這いまわる様
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こどもらの SOSを 無視すれば 後悔しても しきれぬ羽目に
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ぐちゃぐちゃに 潰されたよな わが命 癒されるため 救われるため
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鬼と鬼 何かを言えば 争いに 巻き込まれる わかっちゃいるが
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ゆるやかにおわらせたくて盛り塩という盛り塩を蹴散らし歩く
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この世には 恐い顔した 魔物が潜む 利己心という 共通地盤
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人生は退屈すぎて困ってる今の趣味は趣味を探すのが趣味
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白を白 黒を黒だと 言い張れば 苦い顔した みんなが怒る
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調子乗り 言いたいことを 言ってれば また追い出され 痛い経験
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ゴミ箱へさよなら告げて古き手紙握り締めたらまだあたたかい
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らしくない、けど、私もピンクが良かったな おそろで買ったイロチのうさぎ
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取り説を捨てて悔やむや家電品 ゴミ箱の底夜明けまで掘る お題・ゴミ箱
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真夜中に 手先が細る 感覚が 羽毛布団も 役には立たず
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オフィスから 街へ繰り出す 人々の 頬薄紅に ほのぼの染まる
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白々と聳える山に胸打たれそんなわけない待ち遠しい冬
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久しぶりに ピアノに向かう 想うままに 鍵盤を打つ 郷愁ノスタルジック
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「またくるね」何度も交わす言葉でも 季節が変われば吐く息白くて
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そんなにも 綺麗でいたいか 金木犀 その散り様も 星空に似て
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紅葉に染まる街路樹 紅き葉がはらりと舞いて我が髪に落つ
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我といふフィルターとほし澱む風嫁姑の冬がまた来る
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さっきまで観ていたゲーム動画など再現してか子は駆けまわる
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人よりも 先に天へと 行く君が 待つとき笑顔で いられますように
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玉ねぎがポンと2倍の100円へ 何が有ったの?1個買うから
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