白バイに ビビり散らかした その帰り 切符を切られる 人を見て笑う
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「違います」 キッパリと言う くちびると 反比例する キミの眉尻
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卒業を見守る親の列長く親の歩みも一段落か
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大切にしてもらったね先生にいつかどこかでまた会いたいね
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見つめられ見つめ返すと「邪魔!」の声 後ろが見えぬと妻の叱責
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空腹にガタゴト響く鉄路なり 廃止されてた車内販売
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雨上がり 見上げた空が青いから 首肩の凝りストレッチする
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野花詠み妻偲ぶひと我に沁む はじめて知った「狐の剃刀」/キツネのカミソリ 
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陽だまりで柔軟剤がいつもより やわらかになる春先の芝
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クオリティお仕事を誇れる魂ジパングさ上手さの輝き金にも勝り
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猫の背を追いかけつかの間ここに来た 猫語も少し覚えてきたよ
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ア・イ・シ・テ・ル 丘の上から旗を振る飛行機雲の先へとのびて
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きょうもまた童謡ひびく夕暮れに老いたる父は安酒を飲む
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レジの方カゴからカゴへ並べ替え日本人の何たる美徳
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仮面してSNSで語る言葉 刃にもなり花ともなれり お題「匿名」
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街角から乙女の祈りが聞こえてる綺麗な女性を想像したがオッサンやった
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トンネルに入ってわかる人の恩 春のきらめきあの方へも お題「トンネル」
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吾がころも君が遠慮を剥ぎ取った 迎えに往くよ次元を越えて
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早朝の動物病院の駐車場。斜めに停まった小さな車。
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窓帷カーテンひらかば しとどなる窓外そうがい 春暁しゅんぎょうを濡らし そぼ降る雨/しとど=びしょ濡れ
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ふるさとはいずこ知らずも心にはそここことなく がびちょうの啼く
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ゆらゆらと 大きくうねる 低気圧 お天道様は 恥ずかしがり屋
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繕った端切れ布じゃあ進めない帆布のマストで風を受けなきゃ
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卒園式 子どものパワーに負けまいと フルートを吹く 気合いを入れて / 謝恩会にて
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見初め合ふ二人は小さき庭のなか幾多ある庭知る由もなし
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萩は秋それなら春はぼた餅と彼岸のたびに餅の名を問い
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あの雲はシュークリームでこの雲はエクレア 空にスイーツショップ
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トランプと 花札(タカイチ)が顔 突き合わせ 如何なる賭を 企めるらむ /3月19日日米首脳会談
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網戸には冬を逃げきった虫ひとつ大地の熱を僕も信じる
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僕が背を預けているのなんだっけ おどろいた。白い壁があった
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