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突然の 雨にうたれる 貧民に なす術もなく 人は過ぎ行き
17
きらっとした 涙の粒が 愛しくて 力強くて 羨ましくて
5
あなたが 苦しんでいるけれど 隣で苦しむ ことしかできない
4
あれもある これもあるから 迷いたる あな素晴らしき 雑穀日本
10
滅茶苦茶に悩み残業を受け入れる きっとこうして生きていくのだ
8
遠く見て穏やかな笑み向ける人綺麗ではないわたしのひかり
4
屋上の ドアを開けると 涼しげな 風が吹き込む 夕方なりて
13
お前らの 一人勝ちなど 許さない 先ゆく国の 成れの果てあり
8
Amazonに満たされるもの売ってるがわたしの夢は叶えてくれない
21
煽
(
おだ
)
てられ 大事大事と 育てられ 肥大自己愛 己滅ぼし
13
あじゃぱーと言うたび母に注意され兄はガチョーンと反抗してた
16
眠れねば山時鳥聞く夜半に本を捲りて朝を待ちなむ
12
計るたび血圧上下まちまちに どうしてならぬ同じ数値に
15
倍速で浮いた時間に置き去りの 胸に残らぬ楽しむこころ
15
浅みこそ 人のこころは 見えつらめ 思いの淵は 涸れぬものゆえ
7
勉強を したくない我に 「疲れてる んならやめれば?」 aikoは囁く /花火
14
からんから ペンを落とした勢いのついでに何か切れた気がした
7
永遠と言ったら笑うか蜘蛛の巣の暖色混じる紅葉を見つめて
3
駅前で 令和の夢を 託されて 梅雨の晴れ間に ゆれる短冊
20
手に乗せた 絹ごし豆腐と 我の手の ひらの境を 探す包丁
7
太陽と地球と月が繋がる日 火星に林檎の花が咲くだろう
4
コンクリのはざまに生きる我もまたザッソウとして括られ抜かれ
8
「この泡は人魚姫の成れの果てです」ソープ片手に説く先生
3
元禄の 文字かすれゆく 地蔵さま 天が供えた 木の葉のひとつ
12
ばあちゃんはパブロンが好きこれ飲むと気持ちよくなるジャンキーだった
14
ウエストのペットボトルを取り出して水の喉越しランナーの汗
5
薄目開け 「もう起きるの?」と
愛猫
(
きみ
)
の目が 夏の夜明けに キラリと光る
28
向かひ飛車 振られて早う 気合負け 気力落つれば 棋力も落つる(平成?年)
7
喧騒に満ち足りている店内で 自分の腹はエアポケットだ
4
ケーキ屋の 閉まりし夜に ふんわりと 光こぼれる 菓子販売機
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