龍華雪菜
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しばらくここでやってます。
普通の人が見たら微笑ましく見える光景に涙する人です。年齢?まだ大学生ですよ?ヤダナーモウ

ぜひ、五七五七々のリズムにとらわれず、散文を読む気持ちで口ずさんでください。
短歌ではなく、口をついて出た呟きのように
朦朧とした思い付きを 季節外れの季語を 明瞭でない夢を
矮小な言葉に閉じ込めて
スノードームのように愛でましょう

2020/07/02 22:00
初投稿

もう二度と暖簾をくぐらぬ銭湯のコーラを一本飲みたくなった
14
ささやかに今日の労苦を労うはコップに半分ジンジャーエール
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「歴史」とは能動的に繰り返すものではなくて被害者と知る
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トンネルを抜けても抜けても雪国の130km逆逃避行
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冬の日のまだ日も昇らぬ早いうち灰色ばかりの空とスウェット
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夢に見る荒唐無稽な光景はきっといつかのかすんだ記憶
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いつの日かダイヤモンドとなることを今日も願っておやすみなさい
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人の無い夜中の街で一人きり雪に残った靴跡を追う
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雀との距離が縮まった気がして逃げる彼らの鳴きまねをする
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ささやかな誕生祝いのあて先はたった二ヶ月先のワタクシ
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もう過ぎた十一月に降る雪は私のようにきえてゆくもの
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足早に変わる葉色をつらまえず腐りたなびく枯葉の鴉
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華やかな衣装にその身を包む人ら蝋燭の火も手を叩き祝う
8
暫くと顔を合わせる従姉らは私が顔を知らない人と
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飲み慣れぬ麦の恵みを胃に受けて眠れぬ夜を過ごす怠惰と
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いつまでも昼間であってほしいから太陽の後がつっかえてる
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明るさに気づいてみれば窓の外寝ぼけた色の月が沈んだ
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静けさや部屋に染み入るアホの声
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失せ物はその気になっても見つからぬ悔み視線を落として気づく
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少しだけ溶かしたアイスのひとすくい夏には少し早い贅沢
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足元にまとわりついた鳩それを狡い目つきの鴉が見てる
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やることもまたなすことも見えぬ目に鱗が入っていると願って
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いつもより重いカバンの中身には今日の私のご褒美用に
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空欄に何を埋めるか悩む時 きっとあなたは矛盾している
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いつからか思い出すのは冬のころ足滑らせて死なばもろとも
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弱まった電池を入れた置き時計秒針が右往左往している
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祖母が好きだった鬼灯束ねては揺らせばそこに骨が鳴る音
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この国は君らの庭ではないのだぞ決して我らの庭でもないが
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片隅の暗い自室で座り込み頭に生えた黴を育む
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若干の黄ばみの残る壁紙が私を守る脆弱な繭
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