はらはらり合否の友にさよならを 私はまだ薄月の下
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不死不朽色褪せぬ愛道ばたの顧みられぬ場所に咲く君
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夏空が染みた茄子漬け照る夜長 りょうくいつくし明日は霜立つ
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十三夜 見つめる月にごあいさつ 聞いてもいいの言ってもいいの
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赤味噌の味噌汁味が決まらずに 四半世紀も過ぎてしまった💦
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怒るのも面倒らしいそれならさ 何にも言うなそのままにして
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気分が良くて勢いよく飲み干した珈琲が白いシャツに跳ねた
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ぐんま名月 八百屋その2で 発見す 138円 これは買いです😉🍏
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思想とか死相とか気にしないでね 大体OK大体NG
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雲間よりおぼろに出づる満月を みなもにうつし放水路凪ぐ
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Utakataを飛び出せもっと自由にね あなたの歌は肌にささるから
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考察が 苦手なもので 短歌の意 味わいきれぬ 自分が悔しい
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子供より親が大事と思いたい と言った彼はやはり天才
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hide三沢ホーガン猪木小澤さん 皆大好きこれからも好き
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強烈な斜めの朱が消え去って黄昏揺れる赤黃菊花
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無情にも 私だけが 変わりゆき 夕陽は熟れて みんなそのまま  
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十七年たくさんの幸せ有難う! 愛犬キミのお家よ 骨壷を置く
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板の間に素足をのせる冷たさで 秋の終わりが足の裏から
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愛犬の匂いの残るこの布団 そおっと下ろす小さな骨壷
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節電で冷えた便座を知らずして 座って上げる悲鳴ぞ晩秋
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飲み干したカップと一緒に投げ捨てる私をふったあなたの記憶
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最後かな 赤く艶めくいちごみて 躊躇いながらも、えい!ともぎ取る
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秋に降る 雨は一気に 目の前の 秋らしい木を 冬っぽい木へ
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届かない鈴懸の葉はコンクリに拾ひてかへる恋し木の道
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ややこしい期待を背負う 併殺になるなら三振してくれよって
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畳踏む夕暮れ時の満ちたりを 教えてくれるうたた寝の夢
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あの山も この山もまた 唐松の 黄金おうごんの山 ドンと座したり
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夏の日の夕暮れ時に眠ってた君はひとりで星座になった
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マスクして帽子かぶってメガネかけた そんな姿が不審でない今日
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言いたくて 言いたいことを 言えぬまま 放っておけば 心が歪む
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