Utakata
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左手に北斗七星のほくろ 怪我した所に濃い目の毛 流れてゆく
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都会で透明な家具になっても愛された旋律が微かに聴こえるから
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工事現場のイルミネーション 想われニキビふた粒あっても合わない周波数
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つやつやのパンを磨いて温かい布団で寝てね コーヒーの精
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上京十年 海の満ち引きを繰り返すたび透明度が増していく 空が高い
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めんどくさがり屋の私たちをふさぐ精神分析を乗せたジャズ
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私はシーラカンスの寄生虫なのでどうかこのまま見つけないでください
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電子辞書で漫画を読む君と片耳でメヌエットを聴きたい
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あなたは一年に一度吹く春風 遠い日々の足取りを軽くする
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あなたがあまりにも風上で堂々としてるから私は荒野を歩いたりする
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送らない手紙をちぎって空に飛ばすからあなたに大きな祝福を
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アイスコーヒーをこぼした時 君の忘れ物を思い出して泣きました
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不器用な者たちに捧げる大いなる撤退のための行進曲
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返せなくなった傘をさしてあなたに守られていたことを知る
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銀河鉄道の夢を抜けたら明るい窓際で会いましょう
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癖うつしあって喧嘩してる私たちカートゥーン風味
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君が右側にいることが恋愛じゃないとするならばどうすればいい
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小川だったものは広がってやがてお互いの声など聞こえなくなる
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紫陽花が隣同士で違っていてテンポみたいだテンポみたいだね
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栞を挟んで開かれるのを待つ それは他の誰かでもいいしあなたでもいい
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