地層
1
8
投稿数
51

雑踏の中で光になりかけたのはあなたのせいよ

深夜歩いて生ぬるい風に栓を差せば時空歪みて夏来たり
7
触れられる距離にいては触れない私たちが守る山折り線
6
南国の植物に沢山の短冊をかける弟へ祈るやハレルヤ
6
金平糖を鞄につめて天の川を泳ぐあなたの元へ
4
自販機は散歩のためにあるのだと言って君とどこまでも歩けば
5
散り際の紫陽花を足元に咲かせて先輩は珈琲を含みゆく
7
互いを祈って食べる水無月はほんのりとラムの味がする
5
真夜中にヨガやろうとノックする弟がくれるフルーツキャンディ
5
ぬかるんだ浜辺を貝殻を拾いながら歩く人に出会える梅雨だ
5
2人で暮らせば簡略化され整然となってゆく羽根
4
伏せた愛は衛星になって今日のあなたの横顔を照らす
6
街角で靴紐結んでる人たちが覗いてる本当の地球
8
ハッピーマウンテンバタートースト 夢を食べて昨日を食べて
4
都会を聴きながらこの儚さは私が選んで掴んだもの
5
少し喋りすぎて「5月ですから」と君が結べば季節は巡る
8
夜の中央道には蜜の垂れた蜂の巣があるから気をつけて
7
GWのジブリに思い出を乗せてどこまでも下る坂は優しくて
5
アイス棒の傾きに溶けてく時間があってほら春はあけぼの
11
にぎってるものを離して生きてると吠えるああわたしは
7
苔の森をオレンジの幕が閉じれば街の灯りは夜空に帰って
6
目が慣れてきた人たちから少しずつ閉まる1ピースの光でした
4
草原で春風がシーツを突き抜けて今日は小さな祝祭日
6
宇宙にレモンを絞ったので今日は星がよく見えることでしょう
7
YSLのシャツを着て俯いて笑う君にお辞儀する鹿の群れ
4
あげた花を枯らさないあなたとの間に流れる音量よこのままで
7
あ、蜃気楼と言った瞬間に冬が来て持ってたアイスが溶けません
6
仏が手ですくった中に我らゐて君がほくろの眩しさを知りぬ
9
カントリーロードと追風 いつか全部持って帰るまでお元気で
5
学舎の割れたガラスに映る私の目にこの街の栄華は続いて
7
冬のセピア色の高速に句読点みたいなひこうき雲が遠さがって乾く
7