また言った そう指摘して 数えてる 絶対言うよね ホントだよって
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街角に早くもツリーが登場し 短かい秋が逃げ去ってゆく
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雨戸開け、南の空にオリオン座 冷えた夜風は肺を清めて
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連想で あっちゃこっちゃに 飛ぶ会話 キミとはできた 楽しかったな
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無花果とザクロとあけびをビヒダスに混ぜる田舎のアサイーボウル
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タマシイが 開いた口から 飛び出して 俯瞰で見てる 学級裁判
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解けるのは僕にはせいぜいサイゼリア 間違いだらけの人生だけど
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箱のまま押入れにあるプラモデル生きてるうちに組めるのだろうか
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日曜の二十二時押す破棄ボタン 音楽作りが楽しくなくて
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特盛のご飯を全部食べ尽くす 皿にまだあるうまトマ定食
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名前見て買うぞと決めしオクラサラダ食べ始めたら大根サラダ
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店先に並んだ花はどれもみな きれいだけれど値段ついてる
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ぎゅうぎゅうの 車内で目前 オヤジの指が限界だ、スマホよ落ちるな私のヴィトンに。
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ぎゅうぎゅうの 車内でスマホ 支える小指  プルプル限界 美女のヴィトンに落とすわけには。
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ぎゅうぎゅうと 電車の揺れに耐えきれず スマホ落とした緊張感 ギリ床に滑り落ちセーフ。
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変な曲ようつべあげた夜は寝れる ゼロ再生でも生きた価値ある
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拳銃で熊は倒せぬ事を知り秋田マタギの衰退惜しむ
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何年も 歩んだ道のふりだしに 戻ってきたが まぁ良しとしよう
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すぐそこを街の熊アーバンベアーが散歩する法律と言う命綱つけ
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涙溜め 瞬きすれば 冷雨降る
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幸福は夜道にふとある外灯で ぱかりぱかりと不気味に光る
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このままで 逢わずに暮らしていけたなら 星にならずにじじいになれる
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ゆらゆらと 風がなびいて 雲流れ  ススキのお辞儀 コンビニを去る
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日本酒の 辛口冷やで独り酒 渇いたこころ浸み込んでくる
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よわいもの ころしてつかまるくらいなら 命遣り取り熊を殺すさ
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友情を育む筈の純粋な期待瓦解す同性だったなら
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算数の問題集が嫌いだったのに問題が多いのは人生だった
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ころさない ヒトはやらない武器をくれ 今ならクマさん ○し放題
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勤めてた会社の中間決算が赤字だったよどうでもいいけど
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おすそわけ 貰ったクッキー 食べながら 秋の夜長が 身に沁みる頃
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