青海波
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投稿数
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題:「エメラルド婚式」  ​ 翠玉に  時ぞ積もれる  たらちねの  祝う品々  スマホ押し圧 
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題:「今朝の風景」  光る板  指でなぞりて  世と接ぎ  あさけの駅に  風ぞ立ちゐる 
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題:「満員電車」  人溢る  櫃の奥へぞ  押しこまれ  身をば忘れて  息ぞ潜まる
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題∶「出勤時」   出で立ちて  後に気づけし  乱れ髪  人目を思い  胸に忍ばる 
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題∶「休日」  今宵のみ  急がず焦れず  ゆるゆると  夢もうつつの  波に身を置く 
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題∶「納期の返事」  進捗を  問われるたびに  揺れ動く  まばたき語る  不吉な兆し 
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題∶「モーニングコーヒー」​  白みゆく  空と黒きを  飲み干して  時良くなりぬ  いざ参ろうぞ 
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題∶「朝のエレベーター」 朝の刻 箱に居並ぶ 上下(かみしも)の 礼ぞ済みたる 後(のち)の静けさ
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題∶「出発前の小田原評定」 炬燵より  はよう出でよと  候えども  時期尚早と  評定つづく 
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題∶「返信」 定まらぬ  指のみ惑ふ  返し文  浮ける言の端  雲に隠れり ​
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題∶「新年に寄せて」 まっさらな 今年に描きし 我が思い まだ名も知れず 胸裏に灯れり
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題:「掃除中に発見」 静かなる  クローゼットで  誰ぞ待つ  未だ用ゐぬ  腹筋ローラー 
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題∶「Cafeの一時(ひととき)」 硝子越  凍てつく街を  眺めつつ  ぬくもり灯(とも)る  Cafeの一時 
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題∶「年の瀬」 急ぎ足  新年向う  雑踏に  ただ立ち尽くす  我が思いかな 
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題名:「朝、カフェにて」 立ち昇る 香を纏う 漆黒の 底ぞ見えたり いざ参ろうぞ
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題∶朝、家人が皿を洗うのを見て 「帰宅後に 確かにしまった はずなのに 何処(どこ)ぞへ消えし ケーキを偲ぶ 」
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カバンより ほのかに香る 豚まんに 顔は澄ませど 腹先駆けり ​
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目を閉じて  今日を据え置き  夢心地  まぶたに浮かぶ  明日の面影 
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