俺がしぬ あいつをころして俺もしぬ キミをころして俺もしぬ、どれ? / が死合わせ??
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若者の「ヤバい」に嘆く高齢者 語彙力なくてヤバくてごめん
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マッチング 登録だけで見て終わり わかる、やっぱり 君越えれない。/ 虚しいだけ
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蜃気楼上に屹立するバベルの塔を想像する脳髄か
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爛漫らんまんの 主役でらる 足元で 白詰草シロツメクサが 踏まれて悲し
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秋晴の清しい空や靖国の奉納舞は厳かなりき
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「余ってる酒がないか」と尋ねられ手ぶらで行けぬ宵待ちの花見
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気分だけ味わいたくてオードブル そりゃ姉様のやつのが美味しい>でもライフのも、なかなか‥
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夜桜を 仰ぎ見れば 雲間に月 時おり顔を出しては光り
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戦争と別れと涙の連続で洗礼うけて四十五年
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GPS付く標識鳥は我が町を発ち八時間休まず飛べり
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まつすぐに突き進みゆくきみのあと残されし花のしるべは消えぬ
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あのひとと話すあなたの横顔が好きだからずっと三人でいい
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若い母の 苦労をこめた 英和辞典 慈しむように 表紙を捲る
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くちずさむほめるてれるまたうたう うたえないけれどあなたがすき
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古き物 歴史を超えて 今ここに 創り手により 新たな命
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春よ春 メータのゼロとロクジュウの隙間に のほほんをおいていく春よ春
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ゴハンまつ待つ ねこと おめめがあったとき 「キリッ」とむだ無駄に?りりしい・おかお😼
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めくるめく魔術にたばかられまして馬の踊りて化けたのは鹿
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念のため ヒートテックを 忍ばすも 着れば暑くて 脱げば寒くて
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桜舞う 並木横目に 飛び込んだ 気になっていた 海鮮丼屋
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月々の千五百円を絞り出し短歌結社に入るを決めり
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一縷のなみだ縋りつくのは華奢な背中 それでも君は狂っていないから
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日常にひとしずく垂らされた毒 極彩色の悪夢と踊れ
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気緩みてゆると変幻も綻びて 猿頬合わせる青根温泉
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音が舞う光が響くその刹那香りが見えたら触れると甘く
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父さんも同じ気持ちを持っている どこでもドアがあればいいのに
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外出の予定もないのに剃る髭を 撫でて安らぐ顎という場所
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フルネームのバランスいいねと褒められて すべて認められた気になってる
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お互いに 素顔も知らぬ 歌友へ 捧げし歌は 一部の素顔
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