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初夏
(
はつなつ
)
の風になびけば天人が舞うかと見える白藤の花
13
六秒は助走となりて噴き上がる 怒りの灰、会議室に降る
13
雀って案外怖い顔してる俺も思った望遠写真
21
君の言う車故障で会えず去る五月五日でも明日が在る
14
何歳になろうと子は子親は親そりゃあ子だもの面倒見るさ/面倒
17
大きけりゃ大きいほどに映えるけど ベランダ鯉も龍を夢みる
19
白布
(
しらぬの
)
の
茅葺
(
かやぶき
)
屋根に つきあたり 滴る水こそ 池にもなるかな
6
逃げ水の向こう側見むとする 極地に落つる太陽歪みをり
14
人はみな高き星見て その横の 名も無き星は 忘れ去られし「地上の星」
14
春風が 野花にさわり 雅楽なり びわも実るか たいこの越天楽
9
どこまでもオセロの石は裏返る手番の来ぬまま 踊るひだりて
14
鳥たちは 声でやり取り 子ども等は ボールやり取り 端午の節句
12
覚へたての英語をしゃべる 姪っ子の 乳歯抜けをる無邪気な笑顔
30
バス降りてふと振り向けば鮎沢の空に聳ゆる富士の白嶺
12
親指ほど らしいよヒトの 魂って 一寸五分の 虫すごくない?
9
うりずんの 頃を過ぐして 青葉吹く 風のまにまに 「みずりん」は来ぬ /水野英明氏改名「みずりん」
10
耳遠き 君と居るとき いつよりか 隣に座る 常の如くに
17
能舞台 所狭(せ)きまで カルテットの 楽器が並び ジャズぞ始まる /高槻ジャズストリート野見神社
10
清らかな 水湧き出づる 水口(みなくち)に 引きし菖蒲を 母に渡しき /端午の記憶
16
山の匂い、タバコの匂い、春の匂い、虹の匂いはあなたの香り
3
無作法と礼儀を糺すこの俺は無邪気を知らぬ無作法以前
4
見上げれは ビルのガラスに 雲流れ 立夏なりたり やる気頂く
15
幼稚園保育所そして観光地
請
(
こ
)
われて泳ぐ鯉のぼりかな
21
ねこ母となりて十年半となり
夫
(
つま
)
の姓になり十一年目/結婚記念日
27
子供の日 母に感謝を捧げる日 知るよしもなし幼きころは
33
紫蘭揺る雪の立夏の地もありて見える景色は人それぞれと
26
夜になり キミとの約束 思い出し 慌てて電話 それ来週よ
2
竹のこの憂きふし繁き
節
(
よ
)
よりぞゆるがし出だす明けのうぐいす
7
苦手です 二者択一の 問題は どっちにしても どっちもどっち
17
スルーしたアイロンがけのツケ溜めて 空酒瓶とごろ寝の端午
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