Utakata
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大切なあの子を語る眼差しでモンブランとか作れそうだね
10
風
(
かぜ
)
無くも コップの
氷
(
こおり
)
が 風鈴の ごとく鳴る日ぞ 夏、
名残惜
(
なごりお
)
し
27
名無しから 最期のことば 読まないで 春過ぎるたび 別れないまま
7
国の壁 金に消えゆく トクリュウと 芸スポーツは まさに一対
10
肉焼きて 野菜の有無を 問われしも 草喰む牛は だいたい野菜
11
雨降れば虫の
音
(
ね
)
かそけき
夕
(
ゆふべ
)
かな
轟響
(
とどろきひび
)
け
吾
(
あ
)
が腹の虫
9
ソプラノにバスで応ふる牛蛙 夜の静寂にタクト振る風
27
もう次か 青白タイル 地下鉄の 薄汚れていく 顔のない群れ
7
推しごとを 削らされてく お仕事に おやじギャグだけ 量産してる
8
手でむしり 取ろうともがくは 印字した 汚い醜い 体を這う蟲
5
日をまたぎ
雷
(
らい
)
が
轟
(
とどろ
)
く 暗黒に いと猛々し 風雨ありけり
19
西の果て 棚引きたるも 吾妻山 何もなきよう 楽の如くに
11
久々に ジグソーパズルに 没頭し 完成したら 無邪気にバンザイ
26
黒雲が 周囲を囲む 夕方は 次月業務を 予告してるか
16
別れても良いけど私のことだから 別れていないことにするわよ
7
墨流す 夕立雲の 間を抜けて 遠きを照らす 茜さす山
12
生活路 「もし・たら」あれば 安全も 鵜の目鷹の目 俯瞰して
よし
(
「Go」
)
12
朝まだき 秋風渡る 畔沿に 深き緑の 玉簾かな
26
般若らが子の成績を叱責す 声音冷たきサイゼリヤの午後
9
黒雲を 裂く流れ火の 轟きは 稲を育む 天の号令
7
天災は 格差拡げる 最右翼 相応負担 不戦の誓い
10
来ぬ人を待ちて夜更くる我が宿に軒打つ雨の音のみぞする
23
雨だけがやさしい夜は一度だけ深呼吸して彼の手を取る
5
狂いたる エリートのよう 天災は 庶民葬る 無慈悲なること
12
ぺこぺこは 肩書きへ向く 分かってる 出されたお菓子 とても甘いね
6
夕暮れの浜辺に舞い飛ぶ アキアカネ 風のまにまに 群れて
何処
(
いずこ
)
へ
21
そこからこっちまで妄想だよもう 騙されないで My darling……
4
窓口で思わぬミスの指摘あり 読解力が低下の兆し
13
鳥群れて低く頭上を行き過ぎてザワザワザワと空気が揺らぎ
21
すべるよう去ってゆく日々掴めずに私は何を思い出すのか。
8
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