Utakata
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黄色い石
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どうすればよかったのかなわたしたち ぬかるむ土に足を取られて
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わたしには特別だった今日さえも君にとっては日常で
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確実に見えない先も知っていてだから何とか言い聞かせるの
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影ふたつ夏明け色の帰り道きっと来月恋しく思う
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可愛いと君が言うたび可と愛をくれるのに僕への愛は不可
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ザラついた心にかける「だいじょうぶ」落ちる粉は涙の死骸
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父からの最期の愛のネックレスひかる目印今年も来てね
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ラブソングスペースあけて失恋と検索できる夏が来るまで
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誰でもいいわけじゃないのあなた以外みんな同じに見えるだけ
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少しだけ背伸びをしたら届くかなあなたのつむじと心の傷
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君からのハートひとつで救われる夜があって無自覚でいいね
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明日など望んでないのに靴紐を結び直す転ばぬように
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人生の鼓動の数は決まっててわたしをジワジワ殺すあなた
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砂浜に注ぐ数多の流れ星洗濯ビーズ買うとメモする
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五七五七七短い愛歌う渡せなかった言葉の死骸
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誰かのカメラロールの背景にあなたとふたりで紛れたかった
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いつだって二択を外すこの癖がわたしを嫌う理由なのかな
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AIに肯定されて吐き出した愛に意味などあるのだろうか
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むずかしい恋をしたなそういえば数学ずっと赤点だったな
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クソ夏のど真ん中には君がいてやっぱりわたし夏がきらいだ/ざらめき嬉しい
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うざったい汗で張り付く長い髪生ぬるい風あなたの笑顔
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死にたいと思っているのに歯磨きも二日酔いも嫌になる夜
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遠雷の大層な名がこの恋を手の届かないものにしていて
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テキーラのあとに喰むオレンジの
香
(
こう
)
あなたとの夏思い出させる
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前向いていなきゃいけないのならあなたがいる方を前としよう
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溶けてゆくチョコミントの色不自然なあの夜
吐
(
つ
)
いた嘘のよう
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藍色の中にチカチカ万華鏡風待ち侘びて揺れるフリ
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死にたいと思う気持ちは究極の自己愛なんだと気づく夏
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瘡蓋の剥がれたあとのツルツルなあなたの皮膚にわたし成りたい
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この服であなたに会いに行った日ともう会わないと知ってた今日
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