終わりまできっと読めない 世界から長い手紙をもらったけれど
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高次元知能に要約させたなら私は愚蒙で希死の塊
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生命の巡りと離れて息をしたい 今世の俺には臓物は重い
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アトピーが「捨てる勇気」をアピールす 夏カビ宿したTシャツさらば!
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雪の前合羽引っ掛け自転車で早々賄う手帳カレンダー
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はらわたが煮えくりかえるとも違うこのドキドキは胸騒ぎという
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精神科通う若者多くあり前より敷居は高く無くなる
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あるだけのこころとからだの意味を問う 本能が神の示しなら死ぬ
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振り向かず大海原へ漕ぎ出した あなた恩知らずなままでいて
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ほんの時折 自信の揺らぐ ときもある そんな時こそ 奮い立たせて(大丈夫)
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暗闇に我一人のみ残される周りは皆光へ向かう
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笹舟に例えて詠えばAIが「芭蕉の作」と断定す (「蛙」以外は知らぬ身で・・)
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見破った!職場で倒れたテレビの怪 脳で残業「音の痕跡」
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砂かぶり動かない ママの卵焼き ぼくひとりレジャーシートをたたむ
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悲しからば叫びたまへと冬の云ふ 我は汝を呼びたらねども
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蟋蟀こおろぎ の 部屋の何処に 鳴き居るか 去年こぞより声は 冴えて哀しき
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息切れて うずくまり居る 足元に 野菊は揺れり 晩秋の風
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しゃらりんと千手観音立ち上がりありとあらゆるぼくを見ていた
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ハロウィンとインフルエンザ共に来て 静かに泣いてる6歳の魔女
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イカのよう 適度な透け感 肌触り 服の例えに 魚介はやめて
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今日からは住む人あってカーテンをなびかせている四階の窓
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イヤリング サンプル画像 送られて 貴女の笑顔 想いし見つめ
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病院じゃ 毎度血圧 爆上がり 頼む今だけ 落ち着いてくれ/大津芭貴さま、羨ましいです!
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おわらないねって笑い合う準備日最終下校は五時半
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ひねもすを風雨の強き外を見てため息いくつ夫との時間
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病院で計ったほうが低くなるいと不思議也吾の血圧
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両親よ釈迦もイエスも食べました食べて歩いて眠るのでした
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ばあちゃんが大事にしていた金木犀シロップにして思い出を浸す
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曲りなりにもロックだと自覚して冬の隙間に薪を焼べる
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もうすでに囲まれているマライヤと竹内まりやに山下達郎
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