寝転んで天気予報を眺めては家は良いなと瞼を落とす
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揺れたる木々の間から 層を違えて 雲が伸び 明日は立夏
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マフラー音 24時前 鳴り響く 暴走族否爆走族
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楽しいは楽(らく)ではないが面白い意地は通すが無理は通さず
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泥棒は 防犯カメラ 利用する やられる前に 対策もあり
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震え声好きと伝えるその様を好きと笑える君が好きなの
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たおやかな相対速度進む雲空の最中を進む街並み
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外遊で 世の荒波を かわしたる まさに王道 政権党ぞ
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ゆっくりと笑いかければ返されて小さい前歯が噛み切る唐揚げ
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たけのこときのこで人は争いてポテコとなげわ争はずなり
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墓参り ちまき供えて 夏が来る 月日の早さ 石に刻まれ
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やや重き心配性を眠らせるゆくゆく先をさまたげぬよう
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白い雲皐月の空を埋めつくす筑波嶺隠す白の誘い
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二回目のライヘンバッハ(深呼吸)ほんとうにこれが最後の事件?
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大利根に筑波おろしの風舞て海にもまさる波の煌めき
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初鰹食いながらのあの一言に女房むくれて酒をがない
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賢ゆえ 騙されやすい 視聴覚 指一本で 財失えり
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白杖のひと 耳澄ませ射的撃つ まちの祭りに鯉のぼり舞う
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葉桜に 雀宿りて さつき雨 煙あたたか 湯の里暮れて 苦しみ分かち 飛びたたむ
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賞賛を 求むことなく 積んどこう 苦いエグいも 旨味となりて
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時季くれば 咲く花散る花 一会いちえに感謝 また来年と 約束をして
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全員を さん付け呼びに しましょうと 決まったけれど 俺だけ先生
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ヒゲの先 五月の風を感じつつ のんびり見回り 路地ののら猫
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「ぼく」と「オレ」のおにごっこ 定まらない一人称に黒いランドセル
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奥歯から頭蓋に響く音させて いぶりがっこを噛みしめてゐる
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新玉のお薦め調理など読みて 連休という日 やさしく消える
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ごおと吹く前線通過の追い風に 五月の葉々は散ることもなく
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わらしこの ために山抜き 海に投げ 村を守った だいだらぼっち「八郎」
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渾名あだなあり「貧乏草」とあんまりな 詠んで詫びたし 春紫苑ハルジオン咲け
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泣きながら 裸足で駆けた 霜の夜に まめ太に見えた モチモチの花「モチモチの木」
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