メトロノーム
5
5
投稿数
18

自分が疑問なことと幸せのことを綴ったものです。

静けさや 音に乗り込む 隅の水 諸君が水を ぬぐうまで
6
春先に ふとまた気づく 雫かな 知らす新緑 濡れた桃色
12
初声うぶごえで 二度目の名月 再来か 二輪が笑う 胸の中で
13
笑顔咲く 見返る君の 火照る頬 夕焼けひかる はだける上着
14
春先に 実桜募みざくらつのる かかるかせ 友の首輪で お手のおかわり
12
春秋しゅんじゅうの 毎年変わる 放物線 思う其方は 如何いかにぞ思い
16
また思ふ 世界の摂理 初心かな 叶わぬ本心 溢れ出す
11
世に逃げる 十五,十七 ひとときを おめめにパンダ 頭に山葵わさび
9
開口に 二つの音を 巡らせる その一秒を 惜しむこと
9
雲がかる 夫問つまどい予期せず あごをだす 夢見た心ぞ 噴き出す愛情
8
あの人の 想起させる おぼろ月 包み抱える 僕の心海しんかい
11
空色の あなたの放つ 誘惑に 心が削られ 一番星に
8
生焼けの あなたの肌と 生地の中 こんがり色の たぬきの春
6
何為れぞ 心もココロも 壊れるし 黒い煙が 故障の合図
7
いのち在り 祝う暗闇 ともされぞ 我が消すそよかぜ いのちのともしび
9
想い人 夢と同じく 万華鏡 息吞む目前 溶けるよう
12
緑雨 無視する横目に 儚げ散し 一つの秘密 そのひとだけに
6
祭り明け 赤色紫陽花 一人帰路 目の前広がる 水槽世界
10