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玄関を入れば猫の待つような 空耳でよい声が聞きたい
15
心根を鉋で削り取って売り 我は銭を稼げり今日も
5
墓地脇で拾ったタクシー運ちゃんが走行中に消えちゃった怖い!
3
はにかんだ笑顔の
貴方
(
あなた
)
の
後
(
うし
)
ろには まっすぐ続くあの日への道
7
背高のアワダチソウが 花盛り
主人
(
あるじ
)
無き田に 稲穂の如し
16
ニ年前タグ付けたままのワンピースあの日の希望出番分からず
3
後悔を バターの匂いで 上書きす ジム見学後の パン屋さん
1
スーパーの出口スロープ縁石に 迷子のエリンギ腰掛けている
6
異国
(
よそ
)
の地の骨血肉なり単語帳 涙も汗も順に刷られて
3
ありがとう 求めてないが その言葉 聞けば心も 救われるんだ
14
山歩き君と始めて三十年 思ひ出のこし なれは独り逝く
5
いいんだよ みっともなくて弱くても たったひとりの味方でいたい
7
私にもあるよあなたとそのあいだ 乗り越えれない不確かな壁
7
小学校 金木犀が咲いてない まだまだつぼみ 花の盛りでは??
3
半年毎 血液検査もなんともなく 秋の陽射しに心晴れやか
6
新人さん 笑顔が増えて一安心 私には無い初々しさが良き
13
イチョウ並木 陽と風受けてさわさわと 金色の道ゆっくり歩く
8
夕立の後に 残れる
潦
(
にわたずみ
)
わらべ寄り来て
水黽
(
あめんぽ
)
と遊ぶ
1
四捨五入「うん」で終わらす会話あり
十
(
とお
)
聞き入れる力も尽きて
12
この心 回せど裏に
翻
(
ひるがえ
)
る 小風にさえも ただクルクルと
6
弁当の 粗熱冷まし ごめんねと 老いた母用 一口カット
8
我こそは天気予報を覆す神の加護ある晴れの人なり
6
日常をスマホの中に押し込んで 出しては詠んで 神無月の夜
8
猫じゃらし、ススキしかない道だけど いつも歌詠む 言葉の宝庫
7
ぽっかりと空いた場所は扇風機お疲れ様と十月の風
13
植物に水やるみたいに「かわいい」と「大好き」を子に言い注ぐ日々
17
今はなき 夜汽車の昔 思い出し 不眠の夜を 枕木の
音
(
ね
)
に乗せ
7
たまの贅沢 パン屋のパンを朝に2個 生ドーナツで お口しあわせ
6
起きてまず ねこをナデナデ 寝息きき また眠くなる この現象よ
6
この道をきのう横切るねこが居てまぐれあたりは繰り返せない
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