Utakata
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主に二つの海を行き来してます
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A
R
あるらしいけど鳥羽城址天守の広場 まじなんもねぇ
6
茜さす空は青さを名残りつつ
燈火
(
ひかり
)
湛
(
たた
)
える伊良湖水道
7
墜つことに抗うゆえに鉄塔の鳥は眼下の無窮を恐れず
8
狂おしい土のにおいの侘しさに 剥くや哀しき
烏
(
からす
)
むぎの穂
6
青麦に跳ねた血糊が乾くとき割れた詩篇を探しいで立つ
8
q
(
クエクト
)
の出逢いの期待に胸を灼き Ventra ventra space people
3
バファリンを探してあぐねて泥縄の混沌と化す
抽斗
(
ひきだし
)
を混ぜ
5
問
12
ビカリアの図を描き損ね加点をば得ず旧理総
B
4
「おつかれ」と自分にメールを打ってみて、なんか知らんが涙出てきた
12
麦飯を炊く湯気にさえ形なく やがて近づくアラームの音
8
お芝居がはけて歓喜と陶酔と悲哀に濡れる恩賜公園
12
手に食い込む袋の重さよ 食べ頃の恋とサクレは短いいのち
6
私鉄から眺める白い積雲は連なっている
ピレネーの城
(
ルネ・マグリット作
)
7
目が合った、気がするような。蒸散にうだる夜道に謎のぬめゝ
7
買い替えぬ雑さのために
珈琲
(
コーヒー
)
の氷を計量カップに仕込む
8
圏界の向こうが送る風を待つ
錨泊地
(
アンカレッジ
)
に伏せる帆の影
6
身罷
(
みまか
)
りしひとも家をもなかりせば 藪枯らし抜く夏または来じ
10
レタスの葉あげたみどりの芋虫よ はや旅立てや 目を離す間に
10
春雨の雲に隠れる立山の白嶺と海の
朧
(
おぼろ
)
な
位相
(
フェーズ
)
7
みちのくの遅い春には湯の里をかすみと花が覆い隠して
11
潰せば
幽
(
かす
)
かにサリチル酸メチルが匂う そんな大人になりたい
4
投げ渡す時計の針の指す向きににヴィエンナ・ワルツのあくどいパロディ
6
治らない指のささくれ血が滲み 痛みに逃げる自らを知る
3
乾風
(
からかぜ
)
がやみてしづまる町裏に枯紫陽花がなほしがみつき
11
空腹は夜の
翅
(
つばさ
)
を剥ぎ取って
И я стала королевой
(
そして私は女王になった
)
8
武蔵野を模したる森の
小径
(
こみち
)
母が子に
望遠鏡
(
スコープ
)
あたふか問ひし
6
賢治忌がすぎて星負うあらし雲
夕
(
ゆうべ
)
に紅く灼け露落とす
9
信濃の地 拓くひとが為 稲の穂も、栗、栃の実も いざ熟れめやも
7
「落ち着け」と気軽に言うが それだけでできたら 何の苦労もねえよ
4
濡るるごと深くなりける
早緑
(
さみどり
)
に縁どられゐし役所の灯
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