Utakata
登録
Login
Lime
フォロー
16
フォロワー
17
投稿数
259
主に二つの海を行き来してます
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »
駅ホーム監視カメラのいずれにも 自分の顔は映し出されず
5
心臓の悪魔の鏡を取り出せず これが大人ということにする
4
書留のせいにしちゃってファサードを描く足音立春を過ぎ
5
傘ささで 髪に積もったぼた雪を 融くに任せて 夜をゆく
女
(
ひと
)
6
どちらかが風除けになる偏りがあっても並ぶ木々になりたい
5
早すぎも遅すぎも駄目 アセトアルデヒドただ酔う頃合いがイイ
3
重心を あらゆる場所に 置けなくて 薄い氷の 廊下は翳る
5
夢オチの
銃撃
(
ショット
)
は夢精の
隠喩
(
メタファ
)
かな ・・・性癖あげく、
漱石枕流
(
むりなこじつけ
)
。
4
さんざめく 雲の波間に月出でて 貝の光が 街に降り立ち
8
酔い歩く人等避けつつ ポケットのハンドタオルに その手を包み
3
センチなJ-POPみたいに
One more chance
(
いつだって
)
, 探してる い◯ばのタイカレー
2
吾のみが不在でみんなのさいわいを 遠望すべし
L’isle joyeuse
(
喜びの島
)
4
塗炭の夜 火燈す舟の行き交いに 寝ぼけ
眼
(
まなこ
)
の月が沈みぬ
4
独りゆゑ サイレンの音耳痛し 曇るコツプに 満たす生水
9
落日に群青色の大いなる虚ろ目掛けて凧が舞いをり
5
思い出す、今でも 会いたかった 会いたかった 愛痛かった YES
3
古びたしおりを除け 林達夫の
随筆
(
essay
)
を読む 嘆息しつつ
5
暮れ方の風に 焚きしむ抹香と 勤しむ人のかげすがたかな
5
電線と星が綴った五線譜に 静かな
旋律
(
メロディ
)
つと指で撫で
6
君と月と木星の距離を愛と定義せよ (ただし見かけとする)
2
静寂と夜が醸した
C6H6O3
(
マルトール
)
司書に礼して 図書館を去り
3
回送の電車と君は似てるから 車庫に入って みんなで眠ろ
5
残業に呆けた頭でオリオンを仰いで
臍
(
へそ
)
のゴマなど探す
4
南のうおの星
(
フォーマルハウト
)
が好きな子とのこととか全てシェアしないつもりで
5
今年とて 第九を唄う 心では 小さな
終焉
(
doom
)
を 迎えてはいる
5
膝軋み 乾風に喉灼けようと 市民ランナー 実存に至る
5
小春日の 葉敷き散らしたる 銀杏路に 警棒提げし 婦警歩哨す
9
帰らざる 逍遥の日々、
南十字
(
サザンクロス
)
、
降誕祭
(
クリスマス
)
、Fremantleの夜
4
玻璃杯
(
bō li bēi
)
の縁欠けたりし 何をかを語る所以なく ぬるむ水割り
4
玄関の玻璃戸の 向こうを見つめてし 飴玉を噛む 少女老い易し
5
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »