Utakata
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Lime
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主に二つの海を行き来してます
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塗炭の夜 火燈す舟の行き交いに 寝ぼけ
眼
(
まなこ
)
の月が沈みぬ
4
独りゆゑ サイレンの音耳痛し 曇るコツプに 満たす生水
9
落日に群青色の大いなる虚ろ目掛けて凧が舞いをり
5
思い出す、今でも 会いたかった 会いたかった 愛痛かった YES
3
古びたしおりを除け 林達夫の
随筆
(
essay
)
を読む 嘆息しつつ
5
暮れ方の風に 焚きしむ抹香と 勤しむ人のかげすがたかな
5
電線と星が綴った五線譜に 静かな
旋律
(
メロディ
)
つと指で撫で
7
君と月と木星の距離を愛と定義せよ (ただし見かけとする)
2
静寂と夜が醸した
C6H6O3
(
マルトール
)
司書に礼して 図書館を去り
3
回送の電車と君は似てるから 車庫に入って みんなで眠ろ
5
残業に呆けた頭でオリオンを仰いで
臍
(
へそ
)
のゴマなど探す
4
南のうおの星
(
フォーマルハウト
)
が好きな子とのこととか全てシェアしないつもりで
5
今年とて 第九を唄う 心では 小さな
終焉
(
doom
)
を 迎えてはいる
5
膝軋み 乾風に喉灼けようと 市民ランナー 実存に至る
5
小春日の 葉敷き散らしたる 銀杏路に 警棒提げし 婦警歩哨す
9
帰らざる 逍遥の日々、
南十字
(
サザンクロス
)
、
降誕祭
(
クリスマス
)
、Fremantleの夜
4
玻璃杯
(
bō li bēi
)
の縁欠けたりし 何をかを語る所以なく ぬるむ水割り
4
玄関の玻璃戸の 向こうを見つめてし 飴玉を噛む 少女老い易し
5
最終の電車に駆ける耳元にロンドンデリーの唄しめやかに
2
棄てられし瓶が割らるる音を聴き 四月の風邪に喉を灼かれて
2
アンテナと 丸いタンクで夢見てた MOTHER2、ネス、スカイウォーカー
1
三輌目 英語繰り出す をとこらの ひとりずつ去り やがてしづまる
1
あゝ此処に 砂州があつたと 夜桜の河のほとりに 心を託し
3
C’est la vieとは言い難くあり 缶ゴミの出し遅れとか 至らなさとか
5
ステップを踏み違えては叱られし 自負無かりせば 心易くも
2
道ばたで煙草を吸うな フェティッシュで人を殴るな 猫が見てるぞ
4
春宵の
逕
(
みち
)
に男女の睦みつつ烏龍ハイを煽りぬるかな
1
腐ってる大人でごめん、嬢ちゃんの推
CP
(
カプ
)
はしょくカレなのですか?
1
我が家にも春来にけらし南天の鉢の苔にも
朔
(
さく
)
の立つらむ
2
しづかなる堤のふちに 悲しみをうたふ波寄す あたらしき船
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