Lime
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主に二つの海を行き来してます

鬢(びん)掻けば生の証左が舞い落つる床にて処方箋(くすり)のききめを祈り
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ポロネーズ第六番の律動は波蘭の舞踊と言ひし母かな
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麋角羊歯(ビカクシダ) 水とひかりでこと足りし たふとさおぼゆ 丑三つの刻
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女生徒のソックス 秘密を漏らさじと しめやかに踏む 図書館の床
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地下鉄に駆ける人々訝るは 都会気取りの慢心なのか
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玄関に合羽さげたる家あかり 縊(くび)りしひとかと 驚かれぬる
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水たまり よどむ灯の矮星に 雨の光子(フォトン)が われさきに逝く
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ハライドのひかりに眩し jacarandá(ハカランダ) 小二のころの初心(うぶ)なむらさき
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正直に手を挙げなさい あまふりの脈を感じるフェチな野郎は
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ピアソラの鼓動(リズム)を 胸にとゞめつゝ 感傷に天使逝きたまふなり
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駅ホーム監視カメラのいずれにも 自分の顔は映し出されず
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心臓の悪魔の鏡を取り出せず これが大人ということにする
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書留のせいにしちゃってファサードを描く足音立春を過ぎ
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傘ささで 髪に積もったぼた雪を 融くに任せて 夜をゆく女(ひと)
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どちらかが風除けになる偏りがあっても並ぶ木々になりたい
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早すぎも遅すぎも駄目 アセトアルデヒドただ酔う頃合いがイイ
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重心を あらゆる場所に 置けなくて 薄い氷の 廊下は翳る
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夢オチの銃撃(ショット)は夢精の隠喩(メタファ)かな ・・・性癖あげく、漱石枕流(むりなこじつけ)。
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さんざめく 雲の波間に月出でて 貝の光が 街に降り立ち
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酔い歩く人等避けつつ ポケットのハンドタオルに その手を包み
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センチなJ-POPみたいに One more chance(いつだって), 探してる  い◯ばのタイカレー
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吾のみが不在でみんなのさいわいを 遠望すべし L’isle joyeuse(喜びの島)
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塗炭の夜 火燈す舟の行き交いに 寝ぼけ眼(まなこ)の月が沈みぬ
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独りゆゑ サイレンの音耳痛し 曇るコツプに 満たす生水
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落日に群青色の大いなる虚ろ目掛けて凧が舞いをり
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思い出す、今でも 会いたかった 会いたかった  愛痛かった YES
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古びたしおりを除け 林達夫の随筆(essay)を読む  嘆息しつつ
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暮れ方の風に 焚きしむ抹香と 勤しむ人のかげすがたかな
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電線と星が綴った五線譜に 静かな旋律(メロディ) つと指で撫で
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君と月と木星の距離を愛と定義せよ (ただし見かけとする)
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